豪・アデレードで商談会「ATE26」開幕、TAが描く2035年への成長戦略とは
オーストラリア政府観光局(TA)は5月11日、南オーストラリア州アデレードで旅行商談会「オーストラリア・ツーリズム・エクスチェンジ(ATE25)」を開幕した。オーストラリア国内の観光事業者と世界各国の旅行業者が集まる恒例のイベントで、今年で46回目。2018年以来のアデレード開催となった今回は、バイヤーが旅行会社を中心に32ヶ国から約730人集まり、セ ラーも674社の約1400名参集。5月14日までの4日間で合計で約5.5万件を超える商談が交わされる。
「チーム・オーストラリア」で需要を創出、不確実な時代こそ連帯を
開会式の冒頭、オーストラリア政府観光局(TA)総局長のロビン・マック氏は、TAの新たなミッションとして「すべての旅行者が夢見る第一のデスティネーションとなり、最終的に選ばれる場所になること」を明示。そして、その実現には全国から集まったセラーを含めた「チーム・オーストラリア」の貢献と世界各国から参加しているバイヤーのサポートが不可欠と訴えた。
そのうえで、「不確実性の高い時代において、世界で起きていることを考えるとこうして一堂に会することの重要性はかつてないほど高まっている」とも話し、「我々の業界は強靭。何があっても、ともに乗り越えていけると確信している」と語りかけた。
また南オーストラリア州観光大臣のエミリー・バーク氏は、ATEをアデレードで開催できた喜びを表明するとともに、州内の町ウィルンガがAustralian Traveller誌による「オーストラリア訪れるべき100の町」のリストでフード&ワイン部門の1位を獲得したこと、アデレードのセントラルマーケットが旅行保険会社AllClearによる世界100か所のグルメマーケットのランキングで世界第3位となったこと、さらにロンリープラネットの「Best in Travel 2026」で選ばれた世界トップ25デスティネーションに、イカラ=フリンダース・レンジス&アウトバックがオーストラリアで唯一ランクインしたことを強調した。
日本含む全主要市場で成長継続、中東情勢の影響は限定的
オーストラリアを訪れた外国人旅行者の数は2026年3月までの12ヶ月間の速報値で910万人となり、前年比10%増。コロナ禍前の2019年比でも1%減にまで戻している。また宿泊を伴う訪問者による消費額も14%増の560億ドルとなっているという。
市場別ではニュージーランド、中国、英国、米国、インド、シンガポール、日本の順に多く、日本は約44万人となった。また日本は前年比でも、香港の24%増、中国の21%増などには及ばないものの9%増と好調に推移している。
航空座席も、中東情勢の影響で4月に一時的な減少が見られたものの、全体としては2025年を上回る推移を予測。中東情勢については、データをもとに動向を監視しながら航空座席の動きや消費者マインドを把握し、戦略や施策を柔軟に修正していく考えだ。


