西武・プリンスホテルズ、人財戦略を強化 抜擢人事と再挑戦制度を新設
西武・プリンスホテルズワールドワイドは2026年度、人財戦略を強化する。全社員平均5.3%の賃上げや休日数の引き上げに加え、年次や年功に関係なく優秀人財を登用する「ダイナミックステッププログラム」と、管理職の再挑戦を支援する「リチャージ制度」を新設する。グローバルホテルチェーンとして国内外250拠点への拡大を掲げる中、専門性の高い人財の確保と育成を急ぐ考えだ。
新設する「ダイナミックステッププログラム」は、勤続年数など既存の昇格条件に関係なく、上位役職者の推薦により若手や中堅人財を総支配人や部長クラスなどへ早期登用する制度である。事業拡大に必要な経営人財を早期育成する狙いがある。一方、「リチャージ制度」は、管理職としてのキャリアを見直したい社員や、さらなる研鑽が必要と判断された社員に一定期間の改善機会を設け、再チャレンジを後押しする仕組みとなる。両制度とも2026年4月から開始する。
処遇改善では、2026年4月入社の新卒初任給を引き上げ、資格手当を含めた総合職の月額給与は最大33万3000円となる。全社員約6500人を対象に定期昇給とベースアップ、地域手当や深夜手当の見直しを実施し、平均5.3%の賃上げを行う。また、語学資格や専門資格を対象とした資格手当制度も拡充し、月額最大5万円を支給する。
働きやすさの面では、本社勤務者向けにフレックス制度を導入するほか、事業所勤務者向けには年次有給休暇を2時間単位で取得できる時間年休制度を導入する。さらに、ホテル業界の課題とされる休日数についても見直しを進め、年間休日を特別休暇を含め120日へ引き上げる。
加えて、海外派遣プログラムも拡充する。従来のロンドンやハワイでの長期研修に加え、2026年度からは総支配人候補者向けの短期海外派遣や、若手社員向けの短期海外研修を新設する。海外現地企業との意見交換や課題解決型研修を通じて、グローバル視点を持つ運営人財の育成を進める考えだ。

