【W杯目前テキサス州視察レポート後編】カウボーイ文化・音楽・アートと魅力満載のフォートワースとオースティン

 6月11日に開幕のアメリカ・カナダ・メキシコ共催「2026FIFAワールドカップ」で、日本はテキサス州ダラスのAT&Tスタジアム(ダラス・スタジアム)で初戦を迎える。2026年4月15日に創業100周年のアメリカン航空(AA)取材協力のもと、ダラスとその周辺都市の魅力をお伝えするレポートの後編は、足を伸ばしてフォートワースとオースティンを訪ねる。

左)テキサスロングホーン牛のパレード、フォートワースのストックヤードにて。右)アートであふれるテキサス州州都オースティン。

W杯観戦中の宿泊先としても魅力ある「フォートワース」

 テキサス州アーリントンにあるダラス・スタジアム視察後、車で30分かからないぐらいのフォートワースへ。ダウンタウンと周辺に、ヒルトン、マリオット、ハイアット、オムニなど大手チェーンのホテルもあり、W杯観戦の宿泊先としても考えられる。投宿先は、1921年築の元銀行の建物に入る「キンプトン・ハーパー・ホテル」(226室)だ。

歴史を感じさせる建物にモダンなインテリア。右)アートがおしゃれな24階のロビーバーでは夕方にフリードリンクも。

 フォートワースは、ダウンタウンを歩いて回れ、街もきれい。いちばんの観光スポット「Fort Worth Stockyards National Historic District (以下ストックヤード)」にはオレンジラインというバスで一本だ。姉妹都市「新潟県長岡市」との交流を図る方との会食もかねて、ホテルから歩いて5分ほどの「Reata Restaurant」で昼食。メキシカンとテキサスらしい肉料理などどれもおいしく、ランチは一品10〜20ドルとお手頃だ。

店の入り口にはテキサスロングホーン牛が飾られている。とうもろこしの粉で肉やチーズを包み焼いたメキシコ由来の「タマーレ」(17ドル)は絶品。

 午後は車で10分かからないCultural Districtをめぐる。美術館・博物館は春休みの家族連れで賑わっていた。敷地内に水をたたえたモダンな建物の「フォートワース現代美術館(Modern Art Museum of Fort Worth)」は、安藤忠雄氏の設計。11月まで一部改装中の「カウガール博物館」も興味深い。

フォートワースのダウンタウンで。右)ケネディ大統領は、暗殺前夜フォートワースに宿泊。朝は群衆に演説を行った。左)カウボーイハットのオブジェも。
フォートワース現代美術館。水辺にたたずむ建物が美しい。右)高さ約7メートルKAWSの作品「CLEAN SLATE」。

カウボーイ文化を満喫、ウィスキーやBBQなど食の魅力も

 翌日は、一番の観光スポット「ストックヤード」へ。鉄道開通に伴って1890年にできた家畜売買や精肉加工など畜産業の中心地だった場所で、1976年に国家歴史登録財となった歴史地区だ。今は当時の建物などを生かしてテキサス"カウタウン"のテーマパークのようで一日中楽しめる。

ストックヤードでは1日2回、迫力満点のカウボーイによるテキサスロングホーン牛パレードを無料で見れる。

 46の飲食施設と54のショッピング施設が集まり、数々のイベントで賑わう。この日は、朝から60分の歴史散策ツアーに参加。ショッピングモールが昔は家畜でいっぱいの駅だった頃の話などを聞き、その後に必見のテキサスロングホーン牛パレード(毎日11:30と16:00の2回)、昼食後に牛追いのカウボーイの様子を見たり、ジョン・ウェイン博物館をのぞいたり。カウボーイが歩いていた時代の気分にひたれる。バンダナやらカウボーイハットやら買い物も楽しい。

左)テキサスロングホーン牛が草をはむ畜舎で牛追い生活をのぞく。右)牛の背中に乗っての記念撮影コーナー。
左)後ろに見えるカウタウン・コロシアムで、金〜日の夜にはロデオが通年開催。右)Visit Fort Worth ジョージア氏とバスター氏。ジョージア氏は家に馬を15頭飼う本物のカウガール。

 オレンジラインのバスで一旦ダウンタウンに戻り、車で10分ほどのウィスキー蒸留所「TX Whiskey Ranch」へ。2010年創業、15メートルの蒸留機でウィスキーを造る。蒸溜所は元ゴルフ場でミシシッピ川以西では最大規模という。ウィスキーの蒸留過程などを聞きながらの見学ツアーは、試飲付きで25ドル。その後『Panther City BBQ」でテキサスらしいビーフスペアリブBBQのディナーをメルボルンからの旅行会社視察団一行と共にした。

左)試飲ではペカンの酵母を使ったクラフトウィスキーなどを味わえる。右)テキサスでぜひ味わいたい絶品のBBQ。