【視察レポート】リアルツリーハウスの旅-MATCH 松宮英範氏
チェックインは「エアロハウス」で行われる。エアロハウスとは、地面から建物を浮かせた高床式のような空間建築で、傾斜地や自然の中で建てられる建造物のこと。柱の無い空間にとても大きな窓があり、ジャングルの絶景が望める。バンガローのモダンバージョンと思えばわかりやすい。ツリーフルのエアロハウスはデザインが洗練され居心地がいい。窓のそばにデイベッドがあり、景色を見ながら寝転べる。この自然豊かな立地の中、浴槽がありお湯をためて入浴できるだけで最高にハッピーだ。
エアロハウスにはキングベッドとソファもあり、ツリーハウスとセットで宿泊することで、最大6名まで滞在可能。ツリーハウスだけでも泊まれるが、このエアロハウスがお洒落で快適なので、セット宿泊を強く勧めたい。宿泊代金はシーズンによるが、ツリーハウスとエアロハウスのセット4名で素泊まり15万円前後となっている。
パブリックスペースとしては、5本の木の上をウッドデッキでつなげた地上2.5メートルの「パーティーツリーデッキ」があり、開放感抜群で素晴らしい。インバウンド客はずっとここで本を読んでいる。デッキでは夕食も提供され、炭火でアグー豚のBBQやしゃぶしゃぶを味わえる。
さらに、もう1つ、滝壺エリアでプライベートディナーを楽しめるプランがあり、今回はこちらを体験した。リゾート内の一番奥にある為、スタッフの案内の元、ランプ片手に真っ暗闇を5分以上歩く。せせらぎに沿って行くと、突き当りに滝と滝つぼがあり、松明が掲げられ、控えめにライトアップされディナーがセットアップされていた。サウナもあるようで、サウナの後、滝壺に飛び込むのも楽しそうだ。
スタッフは説明が終わるとトランシーバーを置いて去るので、まさに自然の中のプライベート空間。アルコールも注文できるが、トランシーバーでスタッフを呼ぶのは申し訳なくなり、あまり酒は進まない。エアロハウスの部屋のワインセラーからお気に入りの1本を最初から持って行くのが良い。夏なら滝壺に飛び込みながら夕食も楽しそうだが、虫も凄そうなので・・・やはり冬の時期で良かった。
夢見心地でいよいよツリーハウスで眠る。セミダブルのベッドで横になりながら、本当に木の上なのかぁと感慨にふけっていると、雨が激しく降ってきた。雨音がダイレクトに聞こえてくる。これは正直、かなり煩い。朝は鳥のさえずりで起きたかったが、雨音で眠れそうにないので、やむを得ず耳栓をする。これで静かに眠れるが朝寝坊しそうだな・・・と思うが心配無用。早朝から鳥のさえずりならぬ大合唱で耳栓を通り越して脳に響き渡り、ガラス張りの壁からの朝の容赦ない光で、見事に眠りから覚める。どんな寝坊助でもこれなら起きられるだろう。因みに、簾があるので、朝の光が苦手なドラキュラ族も簾を降ろせば問題なさそうだ。
朝食はスタッフが焼き立てのパンを運んでくれる。木の上で珈琲とともに頂く。極上とはこのことか。外をぼ~っと眺めていると、草刈担当の働きもの、山羊のドナが朝からせっせと仕事をしているのが見える(草を食べている)。帰る際もドナは挨拶に来てくれて、開いたドアから車のトランクに乗りこんできたのはご愛敬。山羊の足跡だらけのレンタカーでジャングリアへ向かいながら、春にまた来ようと誓った。ツリーハウスに泊まってジャングリアへ向かうのもユニーク。その途中、ちょうどツリーハウスのスタッフからメールが届き、さらに新しいツリーハウスがオープンするのでまた来てくださいね、と優しく記されていた。
株式会社MATCH代表。大学卒業後、大手旅行会社で26年勤務。主に富裕層向けの海外ツアーを手掛ける。50歳を機に、コロナ禍の2021年に独立起業し、ニッチなホテルのプロデュースと集客支援を行う。インバウンド向けのミニホテルや長期滞在型のコンドミニアムホテル、関東近郊のリゾート地で展開する一棟貸切タイプのラグジュアリーヴィラなど現在15施設の運営や集客に携わる。その他、集客にお困りの施設の宿泊コンサルタントや、神奈川県で第3種の旅行業登録、中小機構のアドバイザー、各種講演や大学の講師なども務める。大阪出身、横浜市在住。



