【視察レポート】リアルツリーハウスの旅-MATCH 松宮英範氏

  • 2026年3月24日

 宿泊業を生業としている為、毎月のように各地に出張し、多種多様な宿泊施設に泊まっている。多彩で刺激的で感動的であるものを毎回探しつつも、旅行会社のサラリーマン時代から計算すると30年以上、数え切れない位の施設に宿泊してきているので、少しマンネリ化しつつあった昨今、ハンマーでがっつんとやられ、数メートル飛ばされる位のスリリングで心躍る宿泊体験をしたので、紹介したい。

 ツリーハウス。「トム・ソーヤの冒険」など小説や映画で描かれたり、テーマパークでは実際に登ったりもできるので、イメージはしやすい。木の上に造られたアドベンチャー施設のアスレチックでは、木々の上を歩いたことがある人もいるもしれない。でも、木の上でひと晩を過ごしたことがある人は多くはないだろう。今回、私は、沖縄北部にある、作り物ではない、本物のツリーハウスで過ごす素晴らしい機会を得た。

 きっかけは、話題のジャングリアである。ジャングリア視察前に泊まる場所を探していたら、車で40分ほどの名護市のジャングルにあるではないか、実に魅惑的な宿泊施設「ツリーフル・ツリーハウス」が!「ツリーフル」には、現在、4つのツリーハウスと3つのエアロハウスがある。新しいツリーハウスには、何とトイレ・洗面・シャワーが備わる。エアコンも完備。木の上に、である。

 ツリーハウスは、木の上に吊るされているだけで、地面と接する柱は一本も存在しない。螺旋階段でハウスまで登るが、まずこのアプローチでワクワクする。木の上に登って中に入ると、ガラス張りの部屋にベッドとくつろぎスペースがあり、さらに登っていくと、部屋の屋上部分が開放的なテラスになっている。テーブルがあり、ハンモックがあり、お茶を楽しめる。構造をじっくりみてみるが、本当に枝の間にワイヤーを通し、吊っているだけなのが分かる。夜にはライトアップされるが、この世のものとは思えないほど美しい。

 「ツリーフル・ツリーハウス」は、立地もすごい。スタッフから送られてきたグーグルマップのポイントから、細い林道を25分、小さな看板を頼りにくねくね道を進む。途中、本当にこの先に宿泊施設があるのかと不安にかられる。暗くなる前に到着できて良かった。駐車場ではスタッフが迎えてくれる。皆、若い女性スタッフで、レンジャー風でかっこいい。

 リゾート内には豊かな森の中に清流が流れ、森と川のコンビネーションが壮麗である。夏は川遊びが楽しそうだ。訪れたのは12月だったが、20度前後ですごしやすい。この時期は虫も少ないので、私的にはベストシーズンと言える。この大自然にライフラインがあることに感心するが、携帯の電波は届かない。施設内のWi-Fiは使えるも、緊急事態には110番か119番に繋がる有線の緊急電話があり「SOS」と書かれたその文字が秘境にいるのだと納得。