ベトナム航空、日本発需要は「100万人目前」 ダナン増便と周遊提案で攻勢
ベトナム航空日本支社総支配人のゴー・シー・アイン氏
ベトナム航空(VN)は日本市場における需要回復の加速を背景に、2026年の供給拡大と周遊需要の創出を軸とした戦略を打ち出した。17日に開催された業界向けセミナーでは市場の力強さを示すデータとともに、販売拡大に向けた具体策が共有された。
発表によると、2025年の同国への日本人渡航者数は約81万人とコロナ前比85%まで回復し、2026年には「100万人に近い水準」への到達が視野に入るとの見通しが示された。
VN日本支社総支配人のゴー・シー・アイン氏は、特にダナンが年々注目を集めていると言及。その理由として、「手頃な価格で高品質な5つ星リゾートに滞在できる点が評価されている」と述べ、「ベトナムはアジアでも最も魅力的なリゾート地の一つとして地位を確立している」と強調した。また、地政学リスクの高まりを背景に、「安全で安定した旅行先として信頼を集めている」との認識も示した。
供給面では2026年7月以降の増便計画を発表し、成田―ダナン線を週11便へ拡大するほか、大阪線-ダナン線も週5便に増便する。名古屋線の機材大型化や福岡線のデイリー化を含め、今年7月以降は日本路線全体で対前年約13%の供給増を予定しており、「日越間で最大の輸送量を提供する体制」を構築する。
ネットワーク戦略では、ベトナムをハブとした第三国需要の取り込みを重視する。欧州線ではアムステルダムやコペンハーゲンなどの新規就航を進め、日本発の乗り継ぎ需要を取り込む方針であるほか、プーケット線の再開により、乗り継ぎが容易な成田-ホーチミン-プーケットの選択肢も拡充する。
商品戦略では、新興デスティネーションの開発を重視する。トゥイホアやコンダオについては「競合が少なく、付加価値の高い商品造成が可能」とし、旅行会社に対し積極的な販売を呼びかけた。
さらに、ラオスを組み込んだ周遊提案も強化する。鉄道インフラの整備により国内移動が大きく改善しており、ルアンパバーンとビエンチャンを組み合わせた商品など新たな旅行パターンが可能となった。同社はラオスについて「今まさに注目が高まっている市場」と位置付け、ベトナムとの組み合わせによる需要創出を狙う。
同社は今後、ネットワーク拡充とデスティネーション開発を両輪に、日本市場での販売拡大を加速させる方針だ。従来のベトナム単体商品に加え、周遊型や新規エリアを組み込んだ提案が期待される。

