Omio、日本市場に本格参入 新幹線・航空・バスを一括検索、JR連携で最大12カ月前予約

  • 2026年3月17日

 交通比較予約プラットフォーム独Omioは3月13日、日本市場への本格参入を発表した。新幹線、鉄道、長距離バス、国内線、フェリーなど複数の交通手段を一つのプラットフォームで検索・比較・予約できるサービスを展開し、訪日旅行者の国内移動を簡便化する。日本は同社にとって47番目の市場であり、東アジアでは初の展開となる。

 日本を訪れる外国人旅行者は増加を続けており、2025年には訪日客数が初めて4000万人を突破し、前年比15.8%増を記録した。訪日需要の拡大に伴い、富士山や京都などの人気観光地ではオーバーツーリズムへの懸念も指摘されている。こうした状況を背景に、同社は交通手段の検索・予約を容易にすることで地方への旅行を促進し、観光客の分散にも貢献する考え。

 日本の交通ネットワークは世界有数の規模と運行頻度を誇る一方、海外旅行者にとっては複雑で分かりにくい側面もある。Omioはこれらの交通情報を一つのプラットフォームに統合することで、訪日客がアプリ一つで移動手段を比較し、シームレスに予約できる環境を整える。サービスは32言語、33通貨に対応しており、初訪日の旅行者でも利用しやすい設計としている。

 また、日本市場では新機能「Omio Advance」を導入する。JRとの提携により、日本国内の鉄道チケットを最大12カ月先まで予約できる仕組みで、訪日旅行者が早期に旅程を確定できるよう支援する。

 同社創業者兼CEOのナレン・シャーム氏は、日本の高速鉄道や密度の高い交通網は世界でも類を見ない規模と精度を持つとした上で、こうした交通エコシステムを同社プラットフォームに統合することは大きな転換点であるとコメントしている。

 Omioグループは2013年の設立以来、交通手段の検索・比較・予約をワンストップで提供するサービスを展開してきた。現在は「Omio」と「Rome2Rio」の2つのプラットフォームを軸にグローバル展開を進めており、今後は2028年までに70以上の市場でのサービス提供を目指す方針である。