HIS、春休み学生旅行は前年並みを維持 「出世払い」利用拡大
HISは20日、2月から3月出発の予約状況をもとに、春休み期間における学生の海外旅行動向を発表した。予約者数は前年と同水準で推移し、平均単価は前年比107.1%の14万700円と上昇した。物価高や円安の影響を受けつつも、学生の海外旅行意欲は堅調であることが示された。
旅行先ランキングではソウルが1位で、台北、バンコクと続き、上位をアジアの都市が占めた。地域別ではアジアが全体の64.3%を占め、そのうち東アジアが65.7%と近距離方面への集中が目立つ。コロナ禍で海外渡航機会が限られていた世代や初海外層にとって、アクセスやコストパフォーマンス、心理的安心感が重視されているとみられる。
同行形態は学生同士が最多だが、家族同行も一定数存在する。家族旅行の場合、ホテルのグレードアップや観光付きプランの選択が多く、平均単価は15万7400円と全体平均を約1割上回った。学生同士のグループ人数は2人が50.2%で最多、1人が29.7%、3人が10.4%と続き、小規模化傾向が鮮明。タイムパフォーマンスを重視し、大人数での日程調整を避ける動きが背景にあるとみられる。
男女比では女性が67.7%と約3分の2を占め、男性の32.3%を大きく上回った。予約チャネルはオンラインが64.1%で主流となり、店舗は31.5%、コールセンターは4.4%だった。一方で店舗予約での地域別構成比では、ヨーロッパ方面の構成比が上昇、高額かつ周遊など内容が複雑な旅行では対面ニーズが根強い。方面や商品難易度に応じたチャネルの使い分けが進んでいる。
同社が学生向けに展開する旅行代金の後払いサービス「出世払い」は利用件数が前年比178.5%、決済額も188.8%と大幅に増加した。旅行費用の上昇を背景に、支払い時期を柔軟にすることで需要を喚起した。
