ゴルフとリトリートを融合し“社交と共感の場”へ ― PGMホテルリゾート沖縄 荒井達也総支配人が語るビジョンと旅行会社への期待

 2026年7月3日、沖縄・恩納村に「PGMホテルリゾート沖縄」がグランドオープンする。201室の客室、8つのレストランやバー、スパやサウナ、ガーデンプール、屋内プールなどを備え、ゴルフ場と一体運営されるラグジュアリリゾートだ。先行営業は同年4月25日から開始予定で、業界内外の注目を集めている。

 「日本を代表するラグジュアリゴルフリゾートを創造する」というビジョンを掲げる同ホテル。旅行会社にとっては、ゴルフ・宿泊・ウェルネスを組み合わせた新しい商品造成の可能性を広げる存在となる。開業を目前に控え、総支配人の荒井達也氏にホテルの特徴、旅行会社に期待する役割、そして人財に対する思いを伺った。

pgm
-まずは自己紹介とこれまでのご経歴についてお聞かせください。

荒井 達也 氏(以下敬称略) これまで京都やニセコ、小淵沢などでリゾートの開発から運営に携わり、沖縄では「カフーリゾートフチャク コンド・ホテル」等のホテルで総支配人として長く経験を積みました。その後も沖縄のリゾート運営に関わり、株式会社エフネスでCHO(Chief Happiness Officer)を務めた経験も経て、現在はPGMホテルリゾート沖縄の開業を任されています。これまでのキャリアを総動員し、日本を代表するラグジュアリゴルフリゾートを創り上げたいと考えています。

-PGMホテルリゾート沖縄の概要とコンセプトを教えてください。
デラックスツインルーム

荒井 PGMホテルリゾート沖縄は、ヴィラを含む全201室の洗練された客室を中心に、鉄板焼・寿司・しゃぶしゃぶなどの専門店を含む8つのレストラン&バーを備えた、ラグジュアリな滞在型リゾートです。館内には、ドライ・クールなど多彩なサウナ、屋内外プール、スパ、フィットネスジムなど、心身を満たす施設が充実。これらのスパエリアはすべて宿泊料金に含まれており、誰もが気軽にウェルネス体験を楽しめます。さらに本格的な癒しを求める方には、スパトリートメントを有料サービスとしてご用意しています。ゴルフ運営会社ならではの最新ゴルフシミュレーションマシンも完備しており、こちらも有料でお愉しみいただけます。

 スイートルーム以上にご宿泊のお客様には、専属バトラーによるきめ細やかなサービスをご提供。パーソナルで上質な滞在を叶える、特別なひとときをお約束します。

 コンセプトは「本物志向 & 上質体験」「ウェルビーイング & リトリート」「共感 × 社交」。ゴルフをされない方でも、プールやスパ、ウェルネスプログラムなどを通じて、海外のゴルフリゾートに匹敵する滞在体験を楽しめるのが特徴です。グローバルな視点で、誰もが心からくつろげるリゾートを目指したいですね。

-他の沖縄リゾートとの違いはどこにあるのでしょうか。

荒井 一番大きな違いはPGMが持つゴルフ場との一体運営ですね。スタッフは全国のPGM施設から集まったゴルフ好きの精鋭たちで、お客様との自然な交流が生まれやすいと考えています。そしてゴルフを通じてお客様同士のつながりも生まれる。そうした社交の場としての価値は、他にはなかなかないと思っています。

屋内プール

 次にメインターゲットは40〜60代のカップルやご夫婦ですが、当ホテルではそれにとどまらず、ファミリー層にも快適にお過ごしいただけるよう配慮しています。たとえば、お子さま向けのプールや離乳食への対応など、小さなお子さま連れのご家族にも安心してご利用いただける環境を整えました。年齢やライフスタイルを問わず、すべてのお客様に心地よく滞在していただけるよう、施設設計の段階から多様なニーズを見据えてプランニングを行っています。

-ターゲット市場と誘客戦略についてお聞かせください。

荒井 国内および韓国市場に対しては、冬季の避寒ニーズを捉えたゴルフ利用を主軸に想定し、また、ゴルフをされないお客様には、心身を癒すリトリートステイとしての滞在を提案したいと考えています。

 インバウンドについては、韓国をはじめ、欧米・オセアニア地域からの長期滞在層を主要ターゲットとしたいと考えておりますが、現在、沖縄全体では宿泊客の約3 割がインバウンドですので、この比率をさらに高め、グローバル市場で競争力のある、そして選ばれるホテルを目指してまいります。