【FAMレポート】日本向けキャンペーンも、企業パワー感じるワシントン州ベルビュー
米国北西部の空の玄関口であるワシントン州シアトル・タコマ国際空港は、羽田からANAとデルタ航空が、成田からJALとアラスカ航空グループのハワイアン航空がそれぞれ毎日運航している。往路の所要時間は9時間(復路は10時間半)ほどで、米国本土で日本に一番近いハブ空港である。このワシントン州最大の都市シアトルとワシントン湖をはさんだ東対岸にある都市がベルビュー(Bellevue)だ。
日本語専用サイトや日本人に馴染みのゆるキャラも
シアトルは、アマゾン、マイクロソフト、ボーイングなど世界的な企業が本拠地を構えていることで知られているが、ベルビューと周辺も同様に米国企業の勢いを感じる街だ。特にアマゾンは、「ベルビューキャンパス」ですでに1万1000人以上の従業員が働いており、どんどん新しいビルも建てている。
シアトル・タコマ国際空港からベルビューまで、直通空港送迎シャトル「ベルビュー・エアポートシャトル」は1名30ドルだが、2名は50ドル、6名だと125ドルと一人あたりの料金が下がる。所要時間約30分、定額制なので安心だ。
またシアトルのダウンタウンからベルビューへは、ワシントン湖を横切る520号線の浮橋を使って、車で約20分。意外に近い。緑と湖を擁しながらもまとまりのあるベルビューの街は、驚くほどきれい(ホテル前で朝から道路を水洗いしているほど)で、過ごしやすい。
昨年のIPW(米国トラベルトレードショー)で出会った「ベルビュー観光局(Visit Bellevue)」から、日本語での専用サイトの開設や「ベル・ザ・ボブキャット」という日本人観光客に親しみやすいイメージのゆるキャラ導入、ベルビューと日本にルーツを持つ中島翔太シェフを食のアンバサダーへ起用など、日本人観光客の獲得に積極的な姿勢を聞いて興味を引かれていた。ベルビュー市にとって、日本は海外市場上位4位の一つであり、消費額も伸びているという。今回、車で北に約20分のワイナリーエリアであるウッディンビルも含め2泊3日で訪れた。
歩きやすく活況ある街、オシャレ感あふれる
まず、昼にベルビューを東西に貫くメインストリート沿い、オールドベルビューにある「ジョコヴィン・ビストロ」へ。スタイリッシュな店内には、ワイン愛好家向けのワインロッカー、ミーティングルームなども設けられている。すぐ近くのメキシカン&テキーラ・バーで成功したエイドリアン・ロペス氏が手がける2店目の店。ブランチだったが、創意のあるカクテル、一品料理も本格的。パスタ24ドル〜、メイン38ドル〜と少々値段が張るが、洗練された雰囲気とアルデンテで味わいのあるパスタは価格にふさわしい味だった。
そこから北へ、広大な芝生が広がる「ベルビュー・ダウンタウン公園」を通って、200店舗以上のショップ、50軒以上のレストラン、エンターテイメント施設からなる複合商業施設「ザ・ベルビュー・コレクション」に徒歩で向かう。今回の宿泊先「ザ・ウェスティン・ベルビュー」も同エリア内にある。アマゾン、マイクロソフト、Tモバイルなどの大企業へもすぐ、ショッピングや食事にも至便の場所で、337室。ウェルビーイングがテーマで、広々したフィットネスに室内プールやジャグジーもあり、朝食ビュッフェには果実を使った特製ジュースが並ぶ。また、同エリア内には、スタイリッシュなラグジュアリーライフスタイルホテル「W ホテル」もある。