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宿泊向けITソリューションで急成長、triplaが狙う「アジア市場制覇」と日本市場への逆輸入

-日本国内市場向けには新たなサービス展開を予定されていますか。

高橋 直近では、ホームページ作成のサポートを行う「tripla Page」のローンチを予定している。構想に時間が掛かったが、Surehigh社が既に台湾国内で同様のサービスを200施設以上に展開しており、こちらを現在日本市場向けに改修している。

 定形版とカスタマイズ版と2パターン用意し、カスタマイズ版では専門のデザイナーが要望に合わせて作り込む。近日中には販売を開始する予定で、日本以外にも支店を構える韓国で販売する。韓国ではモーテルが非常に多いが、ほとんどがホームページを持っていない。最近ではモーテルでも直販化の機運が高まっており、ブッキングエンジンとホームページ合算での提案を考えている。

-「tripla Page」の強みはどこでしょうか?

高橋 まずは、予約エンジン(tripla Book)とシームレスに繋がること。そのことにより、これまでは予約エンジンに入った顧客のデータしか分析できなかったものが、ホームページからの流入含め一連の流れで分析が可能となる。

 それから、予約エンジンとAPI連携しておくことで、ホームページ上におすすめのプランやタイムセールなどのプロモーションを簡単に打つことができる。これは通常新たな開発費用を要する機能だが、我々のシステムでは標準装備して無料で使えるようになる。

-流入の分析もそうですが、CRMやMAツールも提供されるなどIT化やDX支援のサービスも強みかと思います。

高橋 他社と少し異なるのが、当社では「カスタマーサクセスチーム」を設置していて、施設様のGMV(流通取引総額)を上げるにはどうするべきかを当社が分析、提案している。

 例えばある施設では、宿泊客などの傾向からメンバーシップ制度の立ち上げを提案し、立ち上げまでサポートを行った。これは、一部従量課金の契約を行い直販の売上が増えた場合当社も少し潤う仕組みにしているため、サービス導入後も施設様の売上を拡大するサポートを実施している。