フィンランド政観、2024年にフィンランドでするべき9つのことを発表

  • 2024年1月8日

 Visit Finland(フィンランド政府観光局)はこのほど、2024年にフィンランドでするべき9つのことを発表した。

1.「ヨーロッパ・ガストロノミー地域賞」受賞予定のサイマーで、グルメと自然の恵みを堪能する

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©Visit Saimaa

 フィンランドの湖水地方に位置する Saimaa(サイマー)は、世界の食通が注目する都市。独自の食文化を守る姿勢が評価され、2024年に「ヨーロッパ・ガストロノミー地域賞」の受賞が決定している。

 サイマーの地元の料理は、サイマー湖で獲れた野生動物、キノコ、ベリー類、スズキ、シロマスなど季節の収穫物を利用するのが特徴で、地元の生産者は、フィンランドのワイン産業の発展を積極的に推進している。海外からの旅行者にとっては隠れた名所で、休暇を過ごすのに最適な場所だ。

2. 北極圏で映画を24時間鑑賞する

 映画と文化の中心地ラップランドの小さな町Sodankylä(ソダンキュラ)では、毎年6月中旬に「Midnight Sun Film Festival(ミッドナイト・サン・フィルム・フェスティバル)」が開催される。1986年の初開催以来人気を博しており、海外からのゲストも多く訪れる。新旧様々な映画が上映されるなか、のんびりとした雰囲気を楽しんでいると、フランシス・フォード・コッポラやヴィム・ヴェンダースのような有名人を見かけることも。映画は期間中、街中の4つの会場で24時間上映される。

3. 欧州グリーン首都、ラハティでクロスカントリースキーを楽しむ

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©Simmarihiihto、Visit Finland

 クロスカントリースキーは、フィンランド人が幼い頃から学校で習う国民的なスポーツ。ラップランドのLevi(レヴィ)やサイマー湖畔にあるImatra City(イマトラ)など、人気のあるスキー場の多くは10月にオープンする。ラップランドでは、クロスカントリースキーのシーズンは5月まで続き、春までオーロラの下でスキーを楽しむことができる。

 2021年に欧州グリーン首都賞を受賞したLahti(ラハティ)は、ヘルシンキからわずか1時間の距離にあり、FIS(国際スキー連盟)ノルディックスキー世界選手権を7回開催している。スキーコースは何千キロもの距離にも及び、凍った湖は冬景色と日光浴を楽しむのにも最適。毎年3月には、Himos(ヒモス)のスキーリゾートで、スキーとサウナを組み合わせたユニークなビキニ・スキー・イベント「Simmarihiihto(シンマリヒト)」が開催される。

4. フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの3カ国を10秒で訪れる

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©Marjaana Tasala、Visit Finland

 フィンランド北部、ノルウェーとの国境に近い、小さいながらも活気のある村Kilpisjärvi(キルピスヤルヴィ)では、白夜が2カ月以上も続く。形状の美しさで知られる標高1029mのサーナ山があり、サーミ族の神聖な祭祀の場となっている。夏至の時期には高台でスキーを楽しみ、下山中に美しい花々を眺めたり、キルピスヤルヴィ湖のほとりでサウナと水泳、カヌーを楽しむことができる。秋には黄金色に染まる景色の中をハイキングすることができ、季節によって様々なアクティビティを楽しめる。

 キルピスヤルヴィ湖の北端から始まる3kmの遊歩道を行けば、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの国境にある三国ケルンを訪れることができる。周囲に木道が設置されているため、パスポートや国境管理なしで自由にケルンの周りを歩き、3カ国を10秒で訪れることができる。