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クルーズイズムとシルバーシー・クルーズが共同セミナー、クルーズは「非日常の究極」

  • 2023年7月12日
セミナーの様子

 クルーズ旅のメディアコンシェルジュ一般社団法人CRUISE Ism(クルーズイズム)と、モナコに本社を置くラグジュアリークルーズのシルバーシー・クルーズはこのほどインフルエンサーやメディアを招いた共同セミナーを開催し、シルバーシー・クルーズからは日本・韓国支社長の糸川雄介氏が登壇。同社クルーズ船の魅力や、今度の運航スケジュールなどについて説明を行った。

 冒頭、糸川氏が「2020年2月のクルーズ船での集団コロナ感染以降、約3年間外国船の日本入港ができなくなったが、3月1日からの外国船受入れ再開後、現在は各クルーズ船がほぼ通常通りになってきた。」と話した通り、シルバーシーも3月15日から日本発着クルーズを再開。9月から10月かけては日本発着で3本の運航を予定しており、2024年にも春に4本、秋に2本の運航を行う予定だ。

 シルバーシー・クルーズは1994年の創業当初から、小型客船を中心にラグジュアリー船を展開。すべての客室が海側のスイートルーム仕様になっており、船内での飲食代から、エンターテイメント、チップなど全てを含んだオールインクルーシブを導入している。また、全客室にバトラーが付き、ゲストそれぞれの要望に応えるサービスも特徴的。

 セミナーではシルバーシーの特徴として「ウルトラ・ラグジュアリー」「コースバリエーションの豊富さ」「居心地の良さ・サービスレベルの高さ」が挙げられた。シルバーシーは南極大陸含めた世界7大陸900以上の寄港地に就航しており、糸川氏によると、10万トンを超える大型船が行ける寄港地は400箇所程度と言われており、「船が小さければ小さいほど行ける寄港地が増える。」という。現在シルバーシーが保有する船は全部で11隻。一般的な海域での運航に使用されるクラシックフリートが6隻、南極やガラパゴス就航の際に使用される探検船エクスペディションフリートが5隻あり、一番大きいもので約5万トン、エクスペディションフリートの一番小さいものの場合は約5000トンとなる。

 シルバーシーが保有する船は乗客定員も最大で700名弱、糸川氏によると今後も規模の大きなクルーズ船を作ることは考えておらず、これ以上規模を拡大した場合、乗客1人当たりの占有スペースの広さの確保や、乗客数に対するサービス提供を行う充分な乗組員を配置することができず、「ウルトラ・ラグジュアリーなサービスが提供できない。」という。昨年12月に就航を開始した「シルバー・エンデバー」では乗客定員が200名に対し、乗組員数が200名となっている。

クルーズは「非日常の究極」

3者によるトークセッション

 セミナー後には糸川氏、クルーズイズム代表の久野健吾氏、クルーズジャーナリストの藤原暢子氏の3名でラグジュアリークルーズやクルーズイズムが進めるインフルエンサーマーケティングなどをテーマにトークセッションが行われた。

 その中でラグジュアリークルーズの真髄について問われた糸川氏は、「旅行は普段とは違う生活や時間を過ごせるものだが、クルーズは非日常の究極。環境は普段とはより変わってきますし、その非日常の最高潮を味わえるのがラグジュアリークルーズ。」と語った。

 続いて、シルバーシー・クルーズの魅力について藤原氏は「バトラー」の存在を挙げた。シルバーシー・クルーズは、創設から「No」と言わないサービスをポリシーとしており、過去には自ら持ち込んだ食材を使って料理を提供してくれたなどのエピソードも明かした。

 また、クルーズイズムが進める業界でのインフルエンサーマーケティングの活用について、糸川氏は「社会では(インフルエンサーマーケティングが)当たり前になってきている中で、クルーズはまだまだ閉鎖された業界。従来の狭いコミュニティで収まるのではなく、コロナ後のクルーズの情報発信を広く行っていくうえで、(インフルエンサーマーケティングは)良いアイデアだと感じている。」と期待感を示した。

 また、ラグジュアリークルーズにおけるインフルエンサーマーケテイングの活用について、久野氏は「クルーズイズムの活動の中で、富裕層の方々でもSNSからの情報を参考にしている、というフィードバックをいただく機会も多く、ラグジュアリークルーズでもインフルエンサーマーケテイングの効果が期待できると感じている。」と述べた。