客室・経営企画・経理…計7つの課を経験、The Okura Tokyo 西彩水さんに聞く バックオフィス業務の魅力

  • 2023年4月5日
-なぜオークラ東京を選んだんですか?

西 就職活動をするにあたり、いろいろなホテルを見学しました。その中でオークラは正面玄関から入った瞬間、最も「温かさ」を感じました。何をするわけでなくても、いつまでもいたい心地良さと言うか。そこが好きで、ほか何社かの入社面接をする中でもオークラ東京しか見ていなかったです(笑)。入社して、その心地良さが「人の温かさ」だと確信しました。それは入社後16年経った今でも変わらず、胸を張って言えます。オークラと言えば「料理」「設備」という声も多いかと思います。もちろんそこも素晴らしいですが、「人の温かさ」は一朝一夕で出来上がるものではなく、それこそがオークラの売りだと思っています。

-今はどのような仕事をされているんですか?

西 今は管理部 施設課にいます。はじめこの施設課に来た時は、「電球を変えたりするのかな」と思っていたんですが、それは協力会社さんがやってくれます。実際に作業をするというよりは、あらゆる場所からホテル内の不具合情報が集まってくるので、その調整、複合ビルなので管理組合との折衝、協力会社さんへの作業依頼や、仕上がり具合の確認作業などをしています。

-確かにホテルで電球1つ切れていたら気になりますもんね。

西 そうなんです。バックオフィスの仕事がしっかりしていることありきでのオークラですので、とても重要な仕事だと思っています。館内を歩いていて、壁に小さな傷があったら気になりますよね。それをそのままにしていては、オークラのクオリティーを下げていることに繋がるので、直さないと駄目なんです。日々、大きなものから小さなものまでこういう作業の繰り返しなんですが、今はこういうバックオフィスの作業を楽しんでいます。あくまでもこれは長年、いろんな部署を渡り歩いてきてからの楽しみ方なのかもしれません。過去、監査室にいた時は、グループホテルも含めた、財務諸表、決算書類を見ていたこともあり、どこにどういう風に費用がかかっているかを知ることができました。企業としてどこにどういう風に費用をかけ、ブランドを支えているかを知ることができたら、ホテルの仕事はさらに楽しくなると思いますよ。

-今後の展望は?

西 フロントオフィス(フロントや営業など)の仕事は、私自身あまり興味がなく…(笑)。バックオフィスの仕事に興味があるんですよ。フロントオフィスは立ちたい人が立った方がいいと思います!私は、「バックオフィスの私」がいいです(笑)。バックオフィスがしっかりしていないと、フロントオフィスの人達は「この商品(客室、宴会場など)素晴らしいですよ!」と自信を持って販売できないですよね。だから私はバックオフィスを頑張っていきます!

-ありがとうございました。



撮影/映美 取材・文/浦澤 修