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ハワイの「今」を駐在員の視点から-コロナ感染状況と規制緩和、観光施設の情報も

4段階のリカバリー制度、リオープニング・ストラテジーを実施
旅行者には「旅行前検査プログラム」で隔離免除

本稿は、トランスオービット ハワイ マネージャーの水上直弘氏より寄稿いただいています。
※2021年1月5日(現地時間)現在の情報です。
前回(2020年8月)のハワイ現地レポートはこちら

ワイキキビーチはまだまだ寂しいですが、アメリカ国内旅行の観光客で賑わい始めています  2020年3月26日発令のロックダウン(外出自粛制限令)、同月26日からの日本とハワイ間の定期便の運航中断から早くも10ヶ月が経ちました。8月の2度目のロックダウンを経て、9月24日発効の新しい「4段階のリカバリー制度(リオープニング・ストラテジー)」を実施しました。このリカバリー制度は規制緩和を厳しい順にティア1、ティア2、ティア3、ティア4の4段階に分け、1日の平均感染者数と陽性率を指標として段階的に規制緩和を進めていきます。現在その2段階目(ティア2)で足踏み状態となっています。

 「停滞中」という響きはネガティブですが、実際にはハワイ政府は州民だけではなく、ハワイ訪問者への10日間の隔離措置を免除する「旅行前検査プログラム」を10月15日から実施し、「州民と訪問者」に対する2つの規制緩和のハンドルを操る政策が取られています。

 2019年の年間訪問者数が1000万人を超えていたハワイにとって、観光業の復活はすべての州民が日常生活を取り戻すのに避けることの出来ない命題となっています。今回はハワイにおける新型コロナウイルスの感染状況と考察を中心にハワイよりレポートします。

ハワイにおける新型コロナウイルス感染状況概要

 米国では爆発的とも言える新型コロナウィルスの感染拡大が止まっておらず、12月に入ってからは1日の新規感染者数が全国で20万人を超える日も多くなっています。日本のメディアでは、米国全体の状況は比較的詳しく報じられていますが、ハワイ州に限った感染状況はあまり伝えられていないようです。その為、ハワイ州も米国本土と同じような状況という印象を一般の方は持たれているようですが、ハワイ州は幸いにも米国本土のような急速な感染拡大になっておらず、9月以降小康状態が保たれていました。しかしながら、今年に入ってから新規感染者は増加傾向をみせており、今後の推移に注意が必要です。

 また、ハワイ州の人口は約140万人、ほぼ同じ人口である沖縄県の12月の新規感染者数の平均が1日約34人だったことを考えると、米国本土と比較して良好な状態ではありますが、感染が抑え込まれているとまでは言えない状態です。

1日あたり新規感染者の7日間移動平均値 / Centers of Disease Control and Prevention

 2021年1月5日のハワイ州の新規感染者数(7日間移動平均値)は、州合計で140名となっています。カウンティー(郡)毎の新規感染者数は以下の通りとなっており、ホノルルが人口が多いこともあり最多となっています。米国本土からの離島であるハワイでは医療資源のコントロールが重要になっています。

市郡州全体ホノルルマウイハワイカウアイ
新規感染者数14010227101
2021年1月5日現在:State of Hawaii, Department of Health
累計感染者数累計死者数現入院者数現ICU利用累計テスト数陽性率
22,310299123193836,3463.5%
2021年1月5日現在:State of Hawaii, Hawaii Emergency Management Agency


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