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アイスランド航空がファムツアー、世界に魅力アピール

観光が急成長する北大西洋の孤島で
「氷」にとどまらない魅力に触れる

氷河に加えて火山活動による景勝地が
温泉、間欠泉、滝、オーロラも魅力

機内ではLED照明で氷河のブルーを表現  今回のファムツアーは、塗装機「ヴァトナヨークトル号」のお披露目フライトで開始した。同機は15年に導入した、同国を代表する活火山のヘクラ山とオーロラをモチーフにした「ヘクラ・オーロラ号」に続く塗装機。国際線への投入を予定しているが、この日は同国西部に位置するFIのハブ空港のケフラヴィーク国際空港から、東部を代表する街のエイイルススタジールまでを運航した。

オスカルソン氏 搭乗前には、ケフラヴィーク空港内のリニューアルされたばかりの「サガ・ラウンジ」で、FIマーケティング&セールス担当上席副社長のグズムンドゥル・オスカルソン氏が挨拶。関係者や取材団、一般公募で集まった乗客に対して、手作業による塗装や、LED照明などを使った機内の演出にこだわったことをアピールするとともに、「この塗装機によるフライトは、アイスランド旅行と同じぐらいユニークなものになるだろう」と自信を示した。

溶岩でできた「ブラック・サンド・ビーチ」。奇岩の類も点在する  取材団は1時間弱のフライトを楽しんだ後、エイイルススタジールから海沿いに南下し、ヴァトナヨークトル観光の拠点となる南東部のホフンに移動。翌日にはジープとスノーモービルで氷河内を観光したのち、氷河湖のヨークルサルロンでボートによるクルージングを楽しんだ。3日目にはアイスランド最南端の町ヴィークに近い、溶岩でできた「ブラック・サンド・ビーチ」として知られるレイニスファラを散策。その後は西進して落差60メートルを誇る滝のセーリャラントスフォスを訪れたのち、首都のレイキャヴィークに戻った。

ブルー・ラグーンはアイスランド観光の目玉の1つ。空港でも大きな写真が到着客を出迎える  このほかにも、今回のファムツアーでは訪問しなかったが、ヴァトナヨークトルには冬季のみ訪れることができる、幻想的に青く光る「氷の洞窟」があり、世界中の旅行者の注目を集めている。また、レイキャヴィークの周辺にも、巨大温泉のブルー・ラグーンや、独特な岩肌が特徴のシンクヴェトリル国立公園、間欠泉のゲイシール、アイスランド最大級の滝のグルフォスなど見どころは多い。

 また、北部に位置する同国第2の都市アークレイリの周辺にも、野鳥の観察に適したミューヴァトン湖や、火山活動によって形成された奇岩地帯のディムボルギルなど、魅力あふれる観光資源がある。ヴァイキングによれば、アークレイリやミーヴァトン湖の周辺は他のエリアよりもオーロラ鑑賞に適しているため、今後はシニアなどに向けたパッケージツアーについては、北部の周遊もアピールする考え。若年層のFITには、レンタカーを使ったセルフドライブの旅なども提案するという。