アクセスランキング、1位は春秋航空の新千歳就航-EXPOが開幕

 今週は、春秋航空(9C)が10月末から新千歳/上海線に就航する計画をお伝えした記事が1位になりました。9Cでは佐賀/上海線の延伸による佐賀/上海/深セン線の開設、茨城/上海線の増便も準備中とのことで、春秋航空日本(IJ)の展開を含めてグループ全体で日本路線への投資を強化していることが分かります。

 一方、4位にはデルタ航空(DL)による羽田/シアトル線の冬期運休が入りました。羽田発着の米国線については、6位の記事でも触れている通り昼間時間帯についての航空当局間協議が遅れており、深夜早朝枠での就航しか認められていませんが、その中でユナイテッド航空(UA)が満を持してサンフランシスコに飛び、DLは運休ということで極めて対照的に映ります。

 特にDLは当初、羽田からロサンゼルスとデトロイトに就航し、その後デトロイトを運休してシアトルに振り替えた経緯がありますので、率直にいって落ち着かない印象を受けます。加えて、シアトルの運休は冬ダイヤすべてにかかっており、発着枠の80%を使用しないと発着枠を利用する優先権を失う「U/L(Use it or Lose it)ルール」の対象になる可能性があります。

 米国との航空当局間協議がなかなか進みそうにない中で、深夜早朝に限っていえば、DLの路線切り替えと運休に加えてアメリカン航空(AA)の撤退もありましたし、今後も水面下の駆け引きを含めて色々と動きがありそうです。

 また、今週はミュゼトラベルによる沖縄ツーリストの本土事業取得計画が白紙となったこと、そして東武トラベルとトップツアーが合併する計画であること、これら旅行会社関係の大きな話題が2件も飛び込んできました。

 ミュゼトラベルと沖縄ツーリストは何がどうなっているのかよく分かりませんが、少なくとも10月1日の「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」の設立はほぼ不可能となりました。ミュゼトラベル専務取締役の山田英樹氏によると、9月30日までには何らかの形で詳細を明らかにしたいお考えだそうですので、まずはそれが待ち望まれます。

 これに対して東武トラベルとトップツアーはある意味で必然的な流れという印象です。鉄道会社傘下の旅行会社の統合というとKNT-CTホールディングスが想起されますが、KNT-CTでは売上高ベースで2013年は13億円、2014年は上期のみで14億円の統合効果が出ているとのことです。もちろん規模は異なるものの、同様のシナジー創出に向けどのような取り組みをされるのか興味深く感じています。

 なお、先週も当欄で触れましたが、25日からツーリズムEXPOジャパンが始まりました。慣れないものでつい旅博(あるいは旅行博)と言ってしまいますが、今年は日本旅行業協会(JATA)の旅博と日本観光振興協会の旅フェア日本が統合し、海外旅行、訪日旅行、国内旅行が「三位一体」で取り上げられる、「世界最大級」の旅行イベントとなります。

 この原稿は26日、EXPOの業界日に会場内で書いていますが、確かに大変な賑わいです。個人的には海外旅行の色が薄まるというか、海外旅行需要を拡大するんだという熱が「三位一体」に紛れてしまうのはやや寂しさも感じるものの、真の観光立国に向けて重要なツールが始動したことも実感します。

 もちろん名実ともに世界最大級となるには改善の余地が多々ある気もしますが、巧遅は拙速に如かずです。鉄は熱いうちに打てともいいますし、他産業を含めて観光が非常な盛り上がりを見せる今こそツーリズムEXPOジャパンでそれを加速し、旅行産業の社会的地位向上をめざしたいものです。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2014年9月第4週:9月21日0時~9月26日18時)
第1位
春秋航空、新千歳/上海線就航、茨城線増便、佐賀線延伸も(14/09/21)

第2位
東武トラベルとトップツアーが4月に合併、「東武トップツアーズ」に(14/09/25)

第3位
ミュゼトラベル・沖縄ツーリストの計画白紙に、ミュゼ側が中止の意向(14/09/25)

第4位
デルタ、10月から羽田/シアトル線を一時運休-15年3月から再開(14/09/22)

第5位
KTO、東京に「韓流エンタメ館」開設、改めて魅力をアピール(14/09/22)

第6位
羽田、昼チャーター枠を春まで延長、深夜早朝で着陸料割引も(14/09/22)

第7位
ツーリズムEXPOなど3イベント開幕、世界最大級めざす(14/09/25)

第8位
ピーチ、秋のセールで国際線2000円から、9月23日まで(14/09/21)

第9位
タイ国際航空、東南アジア行きの特別運賃設定、6都市へ往復3万円で(14/09/21)

第10位
日本航空、不正アクセスで個人情報漏洩か、最大75万件の可能性(14/09/25)