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現地レポート:トロントで鉄道の旅、新たなオプショナル素材に

  • 2015年10月6日

蒸気機関車から空港連絡鉄道まで
列車と駅を楽しむ

FITに便利なアップ・エキスプレス
空港から市内へ25分

ユニオンステーションのサービスカウンター  今回は、トロントのピアソン国際空港と市の中心にあるユニオンステーションを結ぶUP Express(アップ・エキスプレス)も利用してみた。今年7月にトロントで開催されたパンアメリカン競技大会に合わせて6月初旬にオープンしたばかりだ。

FITの強い味方になるアップ・エキスプレス  空港駅は日本便が到着するターミナル1のレベル2にある。到着するレベル1からはエレベーターでレベル2に上がり、その後はステップフリーで駅まで到着できる。駅にはまずターミナル3との間を結ぶリンク・トレインのホームがある。アップ・エキスプレスのホームはその先だ。

 運行頻度は15分ごと。途中に2駅あり、ユニオンステーションまでの所要時間は25分で、車による移動と比べるとずいぶんと早い。料金は片道27.50カナダドル。チケットはキオスクかサービスカウンターで購入する。乗車すると車内検札があるので注意が必要だ。

ロイヤルヨークとユニオンステーションの間もきれいに生まれ変わった  通常のチケットではなく、日本のSuicaやPASMOのようなプリペイドカードのプレストカードを利用すると19カナダドルと安くなるが、6カナダドルで購入する必要がある。ただしこのカードは、現時点では限定的だが、トロント交通局の地下鉄とストリートカー(路面電車)でも利用することができるため、FITには便利かもしれない。なお、市内観光でよく使われるデイパスは利用不可となっている。

ユニオンステーションのアップ・エキスプレス・コンコース  日本製の車両は、座席間隔も広く快適。スーツケースが収納できるスペースもあるほか、電源や無料WiFiを利用することも可能だ。

 このアップ・エキスプレスのオープンを含めて、現在ユニオンステーションは大きく変貌中だ。これまで、通行止めが続いていたユニオンステーションとロイヤルヨーク・ホテルとの間の通りはきれいに整備され、交通渋滞が緩和されただけでなく、生まれ変わるトロントの象徴として目を引く景観となった。まだ、内部の工事は続いており、今後数年でさらに進化するという。

 改修によって、ユニオンステーションとロイヤルヨーク・ホテルおよびデルタ・トロント・ホテルは直結された。アップ・エキスプレスのホームからロイヤルヨークへは、途中で屋外の横断歩道を渡る必要があるが、ステップフリーでの移動が可能。一方、デルタ・トロントへのアクセスには階段をのぼる必要があるが、エスカレーター(上りのみ)とエレベーターも完備しているため、スーツケース持参でも移動はスムーズだ。