ツアコンオブザイヤー2018、大賞はJ&Jの村尾氏-食の知識など評価

  • 2018年8月30日

 ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー実行委員会はこのほど、「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー2018」の受賞者を発表した。13回目の今回は11人が入賞しており、グランプリの「国土交通大臣賞」には、J&Jヒューマンソリューションズの村尾まき子氏が選ばれた。表彰式は9月20日の「ツーリズムEXPOジャパン2018」の会場で実施する。

 村尾氏は海外添乗日数約2000日のベテラン社員で、過去に長野県上田駅広域観光案内所所長などを務めた経験がある。英語、フランス語、イタリア語を駆使して富裕層をターゲットにした高額商品を中心に添乗しており、アンケート評価も常にトップクラスという。食に対する知識も豊富で、2017年には日本フードツーリズム協会の「フードツーリズムマイスター」を取得し、同協会の研修講師として講義を実施中。J&Jヒューマンソリューションズでも食や文化、建築、美術に関する講義を実施し、後進の育成にも大きく貢献している点などが評価された。

 準グランプリの「観光庁長官賞」は、トップ・スタッフの根岸有希子氏が受賞。昨年9月に学生を対象にしたアメリカツアーの最終日に、ハリケーン「イルマ」の影響で帰国便が欠航し、強風と豪雨により2日間ホテルから外出禁止で避難生活を強いられた。避難生活中に航空便の予約に尽力するほか、参加者が観光学部生だったことから、「添乗員の業務紹介とケーススタディ」と題した特別講義を実施して参加者の不安を和らげたこと、学生の振替便への乗り遅れやロストバゲージなどもあるなか、持ち前の明るさと仕事に対する熱意、今までの経験などにより、5日遅れではあるが無事に帰国できたことなどが評価された。

 各賞の受賞者は以下の通り。

▽「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー2018」受賞者
(氏名/所属)
・グランプリ(国土交通大臣賞)
村尾まき子氏/J&Jヒューマンソリューションズ

・準グランプリ(観光庁長官賞)
根岸有希子氏/トップ・スタッフ

・委員長賞
藤城美幸氏/J&Jヒューマンソリューションズ

・会長賞
佐々木笑氏/ジャッツ

・優秀賞
粟屋潤氏/ジャッツ
丹羽悦子氏/トップ・スタッフ
齋藤文江氏/J&Jヒューマンソリューションズ

・奨励賞
遠藤健一氏/旅行綜研
佐藤ありか氏/読売旅行
工藤俊雄氏/ANAセールス
中田啓司氏/エイチ・アイ・エス