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タイ、CIとセミナー共催、台北乗継便の利用アピール

  • 2016年6月15日

TATのパッタラアノン・ナチェンマイ氏  タイ国政府観光庁(TAT)とチャイナエアライン(CI)はこのほど、都内でタイセミナーを共催した。TAT東京事務所所長のパッタラアノン・ナチェンマイ氏は、2015年にタイを訪問した日本人旅行者の数が前年比9.2%増の138万1690人だったことを説明した上で、16年は15年比8.6%増の150万人をめざすことを紹介。「航空会社や旅行会社の協力がなければ達成できない」と語り、参加者に協力を求めた。

 セミナーではCI東日本地区旅客営業本部長の屋敷修治氏が登壇し、台北(桃園)を経由してバンコク(スワンナプーム)に到着するCI便を利用したパッケージツアーの造成を提案。「CIは台北経由で多くの旅行者をタイに送客している」と説明した上で、「そもそも直行便の運航ルートは台北上空を通過しており、CI便の飛行時間は他社の経由便と比較すると最短では」とアピールした。CIによれば、例えば成田発スワンナプーム行きについては、直行便の所用時間は6時間30分で、CIの経由便は乗継時間を含めて8時間35分。他社便は8時間55分以上かかるという。

CIの屋敷修治氏  このほか、屋敷氏は1日2便運航している成田/桃園線のうち、6月15日から桃園発成田行きのCI108便のスケジュールを変更し、桃園発を2時間強早めて深夜1時55分発に、成田着を06時15分にしたことを紹介。「バンコク発の便とより接続しやすくなった」と語った。

 この日はバンコクエアウェイズ(PG)もプレゼンテーションを実施し、日本総代理店を務めるヒルトップ・マーケティングの営業課長の中里亮祐氏が、PGがフルサービスの地域航空会社として、スワンナプームを拠点に海外路線を10ヶ国14都市、国内路線を11都市に就航していることを説明。CIとはコードシェアを実施していることから、2社を組み合わせたチェンマイやプーケット、サムイへのツアーを提案した。

 乗継については、CIの国際線とPGの国内線を乗り継ぐ場合は、発券方法によりバゲージスルーができないケースがある旨を説明した。例えばPGの国内線からCIの国際線に乗り継ぐ場合、CIのプレートで通し発券した場合はバゲージスルーが可能だが、別冊発券の場合はバゲージスルーができないという。

 このほか、TAT東京事務所マーケティングマネージャーの藤村喜章氏は、今年はゴルフや女性、学生、シニアなどのテーマで日本人の誘客に取り組む方針を示した。特に「女子旅」に向けた取り組みを強化しており、6月1日からは、タイ国際航空(TG)と女性をターゲットにした新しいプロモーション「スマイルタイランド」を開始。8月にはタイで「女子旅月間」が開催され、タイの国際空港に女性を対象にしたピンクの入国審査レーンを設けるほか、スパやショッピングなどでも割引特典などを用意するという。

※訂正案内(編集部 2016年6月16日10時25分)
訂正箇所:第3段落第1文
誤:6月15日から桃園発成田行きのCI208便の・・・

正:6月15日から桃園発成田行きのCI108便の・・・
お詫びするとともに訂正致します。