総取扱額は2.1%増の21億4千万円 兵旅協の15年度実績

 兵庫県旅行業協同組合(小林直基理事長=小野旅行センター)の2015年度の総取扱総額は21億4400万円(前年比102・1%)、統一クーポンの発券額は14億1800万円(同105%)で、いずれも前年を上回る実績を残した。2月24日、神戸市中央区のANAクラウンプラザ神戸で開かれた第40回通常総会で小林理事長が明らかにした。

 小林理事長は「貸切バス新運賃・料金制度の本格的なスタートや世界各国のテロなど厳しいスタートだったが、総取扱額を達成できたのは組合員皆さんのおかげだ」と話した。ただ日本旅行取扱総額は6億9600万円(同92.8%)と前年を下回った。

 16年度は取扱総額21億5千万円、統一クーポン発券額14億円、日本旅行取扱額7億5千万円を目標とし、小林理事長は「今年度も収益アップにつながるよう進めていきたい」と話し、協力を求めた。

 16年度事業は、報奨金制度協定施設への送客推進、契約施設の拡大および整備に取り組む。同時に組合員の強化のほか、KTT(近畿・東海旅行業連合会)や一般社団法人全国旅行業協会兵庫県支部など他の組織との交流も行う。

 昨年から取扱いを始めたOATAクーポンについては2社が利用を始めた。月額コストがネックになっているため、月額コストの無料化を要望していく。

 別会場では協力会(金子基文会長=琵琶湖グランドホテル)の総会も開かれ、終了後には組合設立40周年記念講演会を開いた。講師には京都吉兆の徳岡考二会長が「日本料理・食のおもてなし」と題し、吉兆創業者の湯木貞一さんの思い出を語った。

 (16/03/30)



情報提供:トラベルニュース社