インタビュー:楽天トラベル事業国際営業統括部部長の幅屋太氏

  • 2015年10月22日

海外事業をアジアNo.1に
宿泊施設との関係強化で「数だけでなく深さも」追求

-今後の海外旅行の拡大に対してどのように取り組んでいく方針ですか

幅屋 海外事業を担当しているので、グローバルマーケットで戦っていくことが目標。当然、世界的に展開するOTAがライバルになってくるが、販売するマーケットや旅行者の発地も含め、彼らと戦える地域はアジアだと思っている。

 アジアは、OTAがまだ試行錯誤しているとても独特なマーケットだ。そのなかで楽天は、日本の現存するOTAとしては最古なので、少なくともアジアNo.1になりたい。国内旅行が伸びていくなかで、残り5年程で国内と同じくらいの送客規模にしていきたい。そうすることで、アジアNo.1の座を争えるだろう。

 楽天トラベルの1番の強みは、楽天グループのポイント制度。「楽天スーパーポイント」はトラベルを含め、楽天がインターネット上で提供するすべてのサービスで使用可能だ。また、現在はインターネット上以外でも、コンビニなどで利用可能な「Rポイントカード」も提供している。スーパーポイントは楽天グループが自力で展開しており、巨大なネットワークを保有している。

 このスーパーポイントを活用して楽天トラベルでは、早期予約割引キャンペーン「さき楽キャンペーン」を実施した。同キャンペーンは海外の宿泊施設を対象に、最大で10倍のポイントを提供するもの。業務渡航の多いエリアでは1人で宿泊した場合に倍のポイントを提供している。

 楽天トラベルは楽天の利用者の取り込みをはかっているので、彼らの求めていることがとても重要になる。我々が考えるアジアNo.1というのは、お客様の送客規模においてのことだ。宿泊施設数は増やそうと思えば増やすことができるが、利用者が何を求めているかという「深さ」を追求するという点が、今後我々のやらなければいけないことだと思う。

-ありがとうございました