ターキッシュエア、イタリアへの送客に注力-就航10都市の関係者招聘

  • 2015年5月26日

TK東京支社長のムスタファ・ドクメタシュ氏  ターキッシュエアラインズ(TK)は5月26日、日本からイタリアへの送客増に向け、都内で「イタリアワークショップ」を開催した。同社が就航するイタリアの各都市から、旅行会社や観光局など約20団体を招いて実施したもので、日本側は旅行会社を中心に約100名が出席した。TKは現在、イスタンブール経由でヨーロッパなどへの送客に注力しているところ。イタリアの就航都市は、4月に就航したバーリを加えると10都市に上る。

 冒頭で挨拶したTK東京支社長のムスタファ・ドクメタシュ氏は、日本市場において根強いレジャー需要を誇るイタリアについて「(ヨーロッパにおける送客先として)1番のターゲット」と評価。TKのヨーロッパにおける国別就航都市数でイタリアは、トルコ系移民の多いドイツの14都市に次いで2位となっている。今年の1月から4月までのイタリアへの送客数は、アリタリア-イタリア航空(AZ)の関空/ローマ線などの運休も手伝い、前年比で約1割増えているという。

TK東日本地区旅客営業部統括部長のジェム・アルデミル氏  プレゼンテーションをおこなったTK東日本地区旅客営業部統括部長のジェム・アルデミル氏は、「依然として『TKはトルコにしか行かない』というイメージが強い」との見解を示した上で、イメージの払拭に努める考えを表明。「今回のワークショップで、TKが新しいイタリアの楽しみ方を提供できれば」と意欲を示した。同氏によればTKは現在、109ヶ国の260都市以上に就航。ヨーロッパについてはほとんどの国に就航しており、イスタンブール以遠への送客は、00年から14年までの間に約3割伸びているという。

イタリア政府観光局日本・アジア・オセアニア支局長のリッカルド・ストラーノ氏  イタリア政府観光局日本・アジア・オセアニア支局長のリッカルド・ストラーノ氏は、開催中のミラノ万博の話題性なども手伝い、「15年の日本人旅行者数は堅調を維持すると予測される」と報告。一方で「新たな需要を掘り起こすアプローチは必要」と強調し、TKや出席者に感謝の意を示した。

 日本旅行業協会(JATA)海外旅行推進部調査役の保坂明彦氏は「北部から南部までイタリアの広範囲に就航していることに感謝する」と述べ、TKのネットワークを評価。旅行会社からの出席者には「今までにない商品をたくさん作って欲しい」と希望した。同氏はあわせて、JATAのチームヨーロッパが関係者の推薦を基に近日中に「ヨーロッパ美しい村30選」を選定する旨を説明。イタリアについては「2、3ヶ所が選ばれるのでは」と予測し、プロモーションによって相乗効果をねらいたい考えを示した。

ワークショップの様子  この日のワークショップは、今年2月にトルコ各地から関係者を招聘して開催したワークショップに続くもの。TKでは今後も年に2回から3回の頻度で同様のイベントを開催したい考えで、今後はスペインやバルカン諸国などから関係者を招きたいという。

 なお、アルデミル氏によれば、TKのゴールデンウィークから今夏にかけての利用状況は、年頭に発生したパリでの新聞社襲撃事件や、シリアでの日本人人質殺害事件などの影響を受け、「極端に悪いわけではないが、ある程度前年を下回る」という。同氏は「秋以降には不安感も薄れて、旅行需要が盛り返すのでは」と期待した。