「東武トップツアーズ」4月誕生へ、ロゴ決定、組織や商品改正も

 合併効果について現時点で公開している数値はないが、両社が強みとする団体旅行については、両社とも得意とする教育旅行でシナジーを創出するほか、東武トラベルの宗教部門をトップツアーの販売網で展開。スポーツやMICE分野での強力、トップツアーの海外拠点からの訪日旅行の取り込みも進める。

 また、当然ながら仕入れ強化や重複する費用の削減に務め、企画商品の充実、販売網の拡充、管理機能の効率化にも取り組む。店舗網も統一し、同地域に両社の店舗が存在する場合は基本的に統合する。現状予定している統合は18店舗。

 商品ブランドでは、まず2015年度上期商品については国内、海外ともに東武トラベルの「ユニック」とトップツアーの「CUTE」を存続。下期から新ブランドの商品を投下する予定だ。国内と海外いずれも、現在両社が造成している商品を基本として展開。特に国内では、重複する商品の整理や廃止をしつつ全体の商品数は増やすことが決まっているという。

 海外については、多方面展開やSIT向け新商品など商品力を高める。また、仕入れなどのコスト引き下げも進めていく。

 訪日旅行では、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ホノルル、ロンドン、北京、上海に展開している既存の海外拠点に加え、アジアをターゲットとして現地法人の設立など基盤を拡充するとともに、東京スカイツリーや日光・鬼怒川地区などの東武沿線などグループ全体への送客力も強化する。特に、日系グローバル企業を中心とした訪日インセンティブツアーの獲得に積極的に動いていく方針だ。

 なお、4月1日付けで役員や部長級の人事異動もおこなう。詳細は次ページの通り。

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