LAX、自動入国審査端末40台を導入、待ち時間を平均18%短縮

  • 2014年10月2日

 ロサンゼルス国際空港(LAX)はこのほど、トム・ブラッドレー国際線ターミナルに40台の自動入国審査端末を設置した。海外からの旅行者の入国審査手続きを迅速化するもので、米国人、カナダ人、日本を含む38のビザ免除国からのESTA申請済みの渡航者が利用することができる。端末の利用は無料で、事前の申請や登録などは不要。

 端末は日本語を含む13ヶ国語に対応しており、利用者は端末を利用して電子化した形で税関申告書と入国カードを提出する。また、説明ガイドに従ってパスポートの読み取り、端末を使った写真撮影、質問項目への回答、指紋採取の手続きをおこなう。その後、確認レシートを係官に提出し、旅行目的を申告して入国手続きが完了する。所要時間は1人あたり約90秒で、3人家族の場合は約4分。適格外国人パスポート保有者の待ち時間は、平均で18%短縮される。

 端末1台あたりの費用は3万6000ドルで、LAXは端末の利用方法に関する質問に対応するスタッフの人件費に、年間160万ドルを投じる計画。なお、端末は第2国際線ターミナルのターミナル2にも導入し、2016年に完了する予定だ。そのほか、ターミナル5でも改修プログラムの一環としてデルタ航空(DL)が端末を設置している。