楽天トラベル、合併で他サービスと連携強化-海外発海外も

  • 2014年4月27日

 楽天は4月1日、楽天トラベルを吸収合併した。楽天トラベルは「トラベル事業部」として事業を継続する。楽天執行役員トラベル事業長の山本考伸氏はこのほど弊誌の取材に応え「トラベルだけでなく、1カンパニー1チームで消費者にサービスを提供していきたい」と意気込みを語った。今まで以上に楽天グループ内のサービスとの連携を強化していく考えだ。

 楽天では以前から、楽天トラベルと楽天市場など、サービス間でのクロスユースプロモーションを実施してきたが、今回の吸収合併により更にクロスユースに力を入れていく考え。例えば、楽天市場の「最近チェックした商品」コーナーでは、楽天市場に加え、楽天トラベルのデータも提供していく。

 さらに、海外では楽天市場のオフィスと楽天トラベルのオフィスを一本化し、労務や人材採用部門などの共通部門を共有化することでコスト削減をはかる。さらに、グループ間の人的交流も実施。楽天市場の経験者が宿泊施設の販促キャンペーンを企画するなど、異なる視点でのアイディアを活用していく考えだ。

 また、山本氏は、楽天トラベルのインバウンド事業についても言及。インバウンド向け多言語サイトで海外の宿泊施設についても取り扱う考えを示した。現在楽天トラベルでは英語、韓国語、中国繁体字サイトをインバウンド向けに展開し、日本の宿泊施設の販売を実施。今後は日本だけでなく海外の宿泊施設も販売することで、海外市場での存在感を高めていきたいとした。

※詳細は後日インタビューで紹介