エアアジア・ジャパン、10月28日に成田/仁川線-新路線は4時間圏内

  • 2012年10月10日

(中央)エアアジア・ジャパン代表取締役社長の岩片和行氏  エアアジア・ジャパン(JW)は10月28日から、初の国際線として成田/仁川線の運航を開始する計画だ。10月10日に開催した記者会見で、JW代表取締役社長の岩片和行氏は「国内線の時は日本の空を変えていきたいと話したが、国際線就航ではアジアの空を変えていきたい」と意気込みを述べた。ロードファクターは国内線と同様の8割をめざす。定時運航率は9月の国内線の6割超を上回るよう、改善をはかる。

 仁川線は1日1便のデイリーで運航。運賃は片道6980円から2万9980円で、燃油サーチャージは設定しない。10月10日23時から公式ウェブサイトで販売を開始する。運航機材はエアバスA320型機。10月末に受領する3機目を利用して国際線を就航する。年末には4機体制まで増やし、来年末までに10機まで拡大する計画だ。

 初就航地を韓国とした理由は、十分な需要が見込めるとの考えから。仁川空港がLCC誘致に積極的だったことも一因だ。領土問題の影響については、公務出張などが多い大手航空会社とは異なり、LCCはFITや学生旅行など「一般の旅行の需要が多く占めるため、受ける影響はそれほど大きくない」と見る。岩片氏は「困難な時期であるからこそ、草の根の民間レベルの交流は非常に大切」と述べ、就航が国際交流の促進に繋がるようめざしていきたいとした。


 成田/仁川線の詳細なスケジュールは下記のとおり。

▽成田/仁川線運航スケジュール(10月28日~)
JW0893便 NRT 14時15分発/ICN 17時00分着(デイリー)
JW0892便 ICN 17時45分発/NRT 20時00分着(デイリー)

次ページ>>11月に釜山就航、国際線拡大へ-第2拠点は中部などを検討