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旅行業倒産件数、12年度上期は6件減の19件-9月は震災関連倒産も

  • 2012年10月9日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2012年度上期(4月~9月)の旅行業の倒産件数は、前年から6件減少し19件となった。業界全体で海外旅行が回復するなどのプラス要因もあり、前年よりも減少した。負債総額は19億6800万円で、このうち震災関連倒産は3件だった。

 9月単月では、前年より1件減少し2件となった。負債総額は5億円。第2種のグランシャリオツアーズが負債額4億8000万円で破産し、総額の大半を占めた。グランシャリオツアーズはインターネットで他社の募集型企画旅行などを販売。2009年3月期は年商約30億円だったが、東日本大震災以降売り上げが伸び悩み、キャンセルなども相次いだ。財政面でも債務超過に陥ったという。

 宿泊業では、上半期は前年から32件減少して53件だった。このうち、震災関連倒産は12件減の15件。負債総額は386億2900万円だった。TSRでは、震災関連倒産が宿泊業の倒産発生件数の増加に大きく影響していたが、ここにきて一段落しており、倒産の減少のきっかけとなったとの考えだ。9月単月では、4件減の7件で、負債総額は53億円。震災関連倒産は1件だった。