KNTと日旅、共同商品の販促強化、各地で説明会開催

  • 2011年10月5日

 近畿日本ツーリスト(KNT)と日本旅行は現在、このほど販売を開始した国内共同企画商品「き・ら・り 三重」の販売促進説明会を各地で実施している。10月4日に開催した東京での説明会では、商品の特徴や販売のポイントなどを販売担当者向けに紹介した。

 今回販売する商品は、2社が国内旅行商品を共同企画する「地域を元気にするプロジェクト」の第2弾。同プロジェクト推進協議会会長の天野陽月氏は、「三重は伊勢神宮や伊勢海老、松阪牛だけでない。自然や歴史、温泉、グルメなども楽しめる」と話し、三重県各地の素材を組み込んだ商品展開で、2社あわせて「き・ら・り 三重」単体で1万5000名、通常商品も含めて15万名の送客をめざす。

 第1弾として展開した「き・ら・り いしかわ」について、KNT執行役員国内旅行商品事業本部長の田中雅彦氏は、「前年に比べて9割程度になりそうだ」と話しており、販売直後に発生した震災の影響もあり目標値には届かなかったという。ただし、「隣県の状況を見ると前年比8割強程度。成果がなかったというわけではない」との見解を示した。また、第一弾では地域によってプロモーション効果に差があったことから、今回は東京、大阪、名古屋で横断的な販促説明会を実施。「1泊3食付きでこの料金は魅力的。通常商品と比べてもらい、販売担当者に商品の良さを知ってもらえれば」と訴えた。

 今回三重県に焦点をあてたのは、2013年に伊勢神宮式年遷宮を控え注目が高まっており、これにあわせて三重県の魅力を周知し実際の旅行につなげてもらうため。商品も、伊勢神宮と熊野古道をメインに添乗員付きツアーを企画したほか、宿泊商品に14種類の“みえランチ”を付けた1泊3食プラン、伊賀や関宿の日帰りプランなどを展開している。

 例えば、添乗員付きの「伊勢神宮古式ゆかしき参詣の旅」ではお伊勢さん観光案内人が同行し正しい経路で参拝し、伊勢神宮の内宮参拝では通常の参拝では近づくことのできない神前に近づいて参拝するなど内容にこだわった。出発日は12月21日、1月21日、2月18日で、旅行代金は4名1室15万円とした。