観光地づくりに意欲 JTB旅ホ連・福田新会長

 JTB協定旅館ホテル連盟は6月8日、千葉県浦安市のホテルで2011年度通常総会を開き、新会長に福田朋英さん(群馬県伊香保温泉・福一)を選任した。

 福田新会長は「大変な時期に会長になり、身の引き締まる思い。日本の観光復興のため、田川(博巳)社長とタッグを組んで取り組みたい」とし、(1)予約の早期化(2)個性のある観光地づくり(3)新しいライフスタイルの提言―に取り組む考えを示した。

 個性のある観光地づくりについて「観光地づくりを進めてきたものの、同じような観光地ばかりになってしまった。グローバルマーケットで選ばれる個性ある観光地を構築していくために、JTBが進めるDMCとともに事業展開していく必要性がある」と語った。

 役員改選では副会長にJTB取締役旅行事業本部長の高橋広行氏、関東支部連合会会長の小林庄一氏(ホテル双葉)、専務理事にJTB常務取締役の高橋威男氏が新たに就任した。

 10年度の宿泊販売実績についてJTBの田川社長は「東日本大震災の影響で大きく落ち込み、3260億円と目標の3500億円を達成できず3年連続で目標未達となったが、11年度は3300億円を達成したい」と意気込みを示し、「来年創業100周年を迎える。交流文化事業をどのように進化させることができるか正念場だ」と述べた。

 また、「宿泊販売4千億円は夢物語ではない」と言及。「着地型商品『旅百話』を本物していくことが大事」とし、宿泊増売、人材育成、組織の安定化と強化の3つに取り組む重要性を訴えた。

情報提供:トラベルニュース社