LCC利用者は5%、利用意向は4割−低料金、最寄空港への就航が条件−JTB調査

  • 2011年1月6日
 ジェイティービーが2010年11月4日から11月18日まで実施した格安航空会社(LCC)に関する調査によると、LCCを利用したことがある人は全体の5%と少数であった。そのうち、実際に利用した航空会社として記入が多かったのは、1位がジェットスター、2位はスカイマーク、3位はエア・アジアとなった。格安のイメージでLCCととらえる人も多いため、回答内にはLCCと表明していない航空会社もみられたという。また、日本に就航する国際線LCCで10位内に入ったのはジェットスターのみで、4位のイージージェット、7位のライアン・エアなど、オフラインの格安航空会社もあげられた。

 航空会社を選ぶ基準としては、料金が29%で最も多く、発着時間が21%と続く。機内サービスの充実は4%と少数だった。一方で、「パッケージツアーを利用するので、ツアーの内容が一番、航空会社は二の次」という意見もあったという。

 LCCの利用意向については39%で、利用する際の条件を聞くと、1位は「料金が安い」(26%)、2位が「フライト時間が短時間」(16%)、3位が「最寄りの空港からLCCが就航」(14%)となった。航空代金が空港までの交通費やアクセスの利便性も、LCC利用の選択を左右しそうだ。また「ビジネスクラスであればLCCを検討したい」という、使い分けの意向を示す回答もあったという。

 LCC利用で安く浮いたお金の使い道については、「旅行回数を増やす」が32%、「現地での飲食代」が29%。ただし、「旅行には回さない」も8%とあり、「予算に見あった旅行をするので、浮いたという考え方はない」という意見もあった。

 同調査はWEBアンケート「JTB旅のアンケートたびQ」で実施し、有効回答数1万156件を得た。