主要旅行会社、8月の海外旅行取扱額は19.7%増−学生旅行など団体旅行好調

  • 2010年10月14日
 観光庁がとりまとめた主要旅行会社の8月の旅行総取扱額は、前年比6.7%増の6410億8568万1000円となり、6ヶ月連続で前年の実績を上回った。海外旅行も19.7%増の2407億4132万2000円と同じく6ヶ月連続増加した。需要の回復や円高基調で学生旅行など団体旅行が好調に推移したことが影響した。一方、国内旅行は前年並に回復してきたが、新型インフルエンザの流行で旅行を延期した団体が前年同月に多数旅行した反動もあり、0.3%減の3944億3770万8000円と微減。外国人旅行は、前年の景気低迷などによる減少の反動に加え、アジア、中国からの旅行が好調に推移し、39.2%増の59億665万1000円で8ヶ月連続の増加となった。

 会社別で海外旅行取扱額が最も高かったのは、ジェイティービー(JTB)グループ14社で、22.7%増の433億6212万5000円となった。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が22.0%増の360億839万7000円、JTBワールドバケーションズ(JTBWV)が22.2%増の288億8962万1000円となった。また、伸び率が最も高かったのはJTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)の327.1%増の8656万5000円。次いでi.JTBの135.7%増の17億8113万1000円、JTB北海道の68.5%増の7億2600万7000円となった。JTBグループ会社が上位3位を占めたほか、JTB関東(55.8%増)やJTB法人東京(48.4%増)など他のグループ会社の伸び率も高かった。なお、伸び率が前年を下回ったのは全体のうち2社のみとなった。

 また、募集型企画旅行の総取扱額は8.1%増の2209億8376万円で前年を上回った。このうち海外旅行は21.3%増の902億5046万円、外国人旅行は32.6%増の4億7869万6000円と増加し、国内旅行は0.5%増の1302億5460万4000円と微増した。総取扱人数も9.1%増の577万7196人と好調で、それぞれ海外旅行が7.5%増の47万4915人、外国人旅行が14.4%増の1万6936人、国内旅行が9.3%増の528万5345人となった。


▽主要旅行会社取扱概況
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