国内線の夏の繁忙期、旅客数は1%減−利用率は1.3ポイント上昇

  • 2010年8月17日
 国内線6社の夏の繁忙期(8月6日〜8月15日)の国内線旅客便は、提供座席の合計が前年比3.0%減の385万5281席で、利用客数は1%減の274万2273名と減少したが、利用率は1.3ポイント増の71.1%となった(各社発表値の合算)。

 旅客数は日本航空(JL)が10.8%減の114万6315人と減少したが、その他各社では増加した。なかでも昨年12月以降に神戸/那覇線や羽田/北九州線など6路線で運航を開始したスカイマーク(BC)が35.3%増の12万9489人となったほか、全日空(NH)が5.6%増の134万1517人、エア・ドゥ(HD)が6.2%増の5万4661人となり、利用率もそれぞれ増加した。提供座席数は大手2社が減少した一方、BCは32.7%増、HDは1.7%増、スカイネットアジア航空(6J)は9.2%増、スターフライヤー(7G)は0.6%増と新興各社で増加した。

 方面別の旅客数では、NHをみると沖縄が15.8%増と高い伸び率を示しており、JLも0.6%減と減少幅が最も少なかったことから沖縄に人気が集まったようだ。また、東北・北陸もNHが7.4%増、JLが3.1%減と減少幅が少なかった。そのほか、NHは北海道が3.2%増、関西が1.7%増、中国・四国が2.6%増、九州が4.0%増と全方面で前年を超えた。JLは提供座席数を8.2%減と絞ったこともあり、北海道が16.7%減、関西が8.1%減、中国・四国が10.4%減、九州方面が20.1%減となった。


▽2010年夏繁忙期期間利用実績