キャセイパシフィック航空、10年上半期純損益は約786億円の黒字を確保

  • 2010年8月6日
 キャセイパシフィック航空(CX)グループの2010年上半期決算(2010年1月1日〜6月30日)は、総売上高が前年同期比33.7%増の413億3700万香港ドル(約4753億9550万円)、純損益が724.4%増の68億4000万香港ドル(約786億6000万円)の黒字となった。

 CXによると、2009年は極めて厳しい状況が続いたが、第4四半期から回復の兆しが見られ、今期は堅調な回復をみせた。旅客事業ではエコノミークラスが高い座席占有率を維持しており、ファーストクラスとビジネスクラスでは香港起点をはじめとした業務渡航の需要が高まり好調だった。CXと香港ドラゴン航空(KA)をあわせた供給座席数が0.1%減となるなか、総輸送旅客数は8.5%増の1300万人で、平均座席占有率も84.0%と5.5ポイント上昇。多数の路線で景気低迷以前の水準まで需要回復がみられたという。

 旅客事業の収入も25.7%増の274億1100万香港ドル(約3152億2650万円)と金融危機前の水準まで回復。旅客1名を1キロメートル輸送して得る収入の平均である平均旅客単価も17.5%増の58.香港セントとなった。