国交省、羽田の国内線で小型機枠を開設へ−発着枠拡大にあわせ

  • 2010年7月21日
 国土交通省は7月20日、羽田空港の発着枠拡大にあわせ、小型航空機の新規路線開設枠を設け、使用者の募集を開始した。これまでは60席以上の航空機でないと羽田空港へは乗り入れることができなかったが、今回の取り組みでは100席以下の航空機であることが条件。国交省では、少ない座席数であれば需要が見込める路線を開設することで、地域活性化や地域と航空運送事業者の連携強化をめざす。

 対象となる路線は、羽田空港を使用する路線でいずれの航空運送事業者も運航していない新規路線。また、航空会社と地方公共団体が連名で申請する必要がある。国交省航空局監理部航空事業課によると、地域が主体となり協力関係を築くことで路線開設だけでなく路線維持へつなげるねらいがある。

 募集期間は7月20日から8月31日までで、9月中旬に使用者を決定する。その後、国内線発着調整、運航計画申請などの手続きをふみ、3月27日から10月29日までの夏ダイヤにあわせて運航する予定だ。通常の定期便と同様に個札販売も可能。国交省のウェブサイトから申請用紙をダウンロードし、申し込む。