主要63社、5月の海外旅行取扱額は22.5%増−国内・訪日も好調、回復鮮明

  • 2010年7月16日
 観光庁が取りまとめた主要旅行会社の2010年5月の旅行総取扱額は、前年比10.6%増の4853億3639万1000円となった。昨年の新型インフルエンザによる落ち込みの反動もあり、海外、国内、外国人旅行のすべてで前年を上回った。海外旅行は22.5%増の1691億9313万7000円で、3ヶ月連続の増加。募集型企画旅行の取扱状況は取扱人数が4.7%増の31万2677人、取扱額が6.9%増の529億6720万2000円、単価が2.1%増の約16万9400円となった。

 会社別で、海外旅行の取扱額が最も多かったのはジェイティービー(JTB)グループ14社で15.7%増の299億6169万6000円。次いで阪急交通社が22.0%増の209億1188万3000円、エイチ・アイ・エス(HIS)が15.1%増の200億6801万円で続いた。2社ともに2年ぶりの200億円台で、近畿日本ツーリスト(KNT)も20.4%増の106億9961万9000円で100億円台に戻すなど回復傾向を示した。

 伸び率でも、海外旅行を取り扱う61社のうち、57社が前年を上回った。取扱額が50億円を超えた会社の中では、日本通運が43.6%増の52億7417万円で最も高い伸び率を示し、日本旅行が37.3%増の90億7584万4000円で続いた。また、2008年との比較でも、3%増の18億5854万5000円となった西鉄旅行や、1%増の48億2805万6000円となったクラブツーリズムなど8社がプラス成長しており、10%減の範囲内に留めた旅行会社も10社あった。

 なお、国内旅行の取扱額は4.2%増の2660億7689万5000円、外国人旅行は6.9%増の32億2449万2000円であった。


▽主要旅行会社取扱概況
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