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タイ、MICE産業促進に注力、日本人のMICE訪問5万人をめざす

  • 2010年2月4日
 タイ・コンベンション&エキシビション・ビューロー(TCEB)をはじめとするタイのMICE産業従事者が来日し、タイのMICEビジネス受け入れ体制の万全さをアピールした。2月1日に開催した記者会見では、タイ国副首相サナン・カジョンプラサート少将がリーダーとして、ビデオメッセージで謝意を表明。MICE産業促進は官民一丸となって推進する一大事業であり、政府もサポート体制を敷いているとし、付加価値のあるMICEの最終デスティネーションとなることを国家政策として掲げることを示した。

 TCEB局長のアカポン・ソラスチャート氏によると、タイのMICE産業は年間25%増で成長しており、75万人以上が訪れる。このうち、日本人は約3万5000人(2008年実績)。タイへの日本人全訪問者数120万人の約3%だが、アジアで第1位の人数だという。2010年もこの成長率を保ち、MICE関連の日本人訪問者数で5万人の達成をめざす考えだ。

 そのため、今年は「タイランド・マキシマイズ2010キャンペーン」を実施し、タイにおけるMICEの魅力を積極的にアピール。グループの目的にあわせたイベントとアクティビティを組みあわせたパッケージや、宿泊日数追加サービスや資金サポートなどの特典を付与するパッケージ、国際会議向けのマーケティングサポートに重点をおいたパッケージなど、セグメント別の付加価値の高いプランを用意し、プロモーションを展開する。

 さらにTCEBでは、MICE開催地として適した都市として認定する「MICEシティ」を、現在のバンコク、パタヤ、プーケット、チェンマ以外にも開発する計画だ。このほか、関税局もMICE産業促進に向けて見本市などに出品される商品の輸入に際し、その関税に対する優遇措置を講じる協力体制を敷いていることなど、充実した受け入れ体制とさらなる拡充に向けた姿勢をアピールした。