台北市、エバー航空と協力し「開運の旅」を提案−送客目標は2万人

  • 2009年6月16日
 台北市政府観光伝播局はこのほど、エバー航空(BR)と共同で台湾への訪問者数増加をねらう共同販促キャンペーンを展開する。これは、「開運の旅!台北へ」と題して6つの開運にあわせたコースを提案、旅行会社各社が商品を造成し販売するというもので7月1日から10月末まで設定した。運を6つにわけたことで多様なセグメントの取り込みを見込み2万人の送客をめざす。6月15日に開催した記者発表には現地から関係者が来日、台北市市長顧問兼観光委員会副執行長趙心屏氏は、「同キャンペーンで訪問者数増加をはかり、2010年の日本と台湾の観光交流300万人の達成につなげたい」と意気込みを述べた。

 運のテーマは、恋愛運、仕事運、金運、健康運、勝負運、試験運の6つで、それぞれの運にゆかりある観光名所を巡ったり、グルメや文化を体験する。販売する旅行会社は、エイチ・アイ・エス(HIS)やトップツアーなど約15社。各社ともにモデルコース案をもとに企画、造成し各テーマごとのコースを販売する。取り扱う開運テーマは選ぶことが可能だ。例えば、仕事運のプランでは、文武に長けた武将の関羽を祀った行天宮や、竹をイメージした外観デザインに、「1歩1歩高く登りつめていく」との意味が込められているという台北101をめぐるほか、総統府を見学する。価格は各旅行会社によって異なるものの、該当ツアー参加者には特製の携帯ストラップや開運ツアーの特別ガイドブック、台北MRT1日無料券のほか、コース料理や入浴チケットなど11種類の選べる特典がつく。BRでは、ラッピングバスを運行するほか、ホームページでの告知やチラシなどで販売促進をはかる。なお、BRが先ごろ明らかにした日本/台北間の一部路線の運休や減便は今回のツアーに影響はなかったという。