日越観光協力委員会、行動計画を策定−ベトナムが下期のVWC重点地域に

  • 2008年9月24日
 第2回日越観光協力委員会が9月19日に開催され、日本とベトナムの観光交流拡大を目指す行動計画が取りまとめられた。出席者は日本側が国土交通省総合観光政策審議官の本保芳明氏、日本旅行業協会(JATA)副会長の佐々木隆氏、国際機関日本アセアンセンター事務総長の赤尾信敏氏。ベトナム側はベトナム文化・スポーツ・観光省副大臣のトラン・チエン・タン氏。

 現在、ベトナムへの日本人旅行客は年間約40万人。行動計画では日本からベトナムへのアウトバンド拡大に、6つの施策を設定。そのなかでベトナムをビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)の2008年下期の重点地域に指定。JATAが主導してプロモーションを強化し、その一環として旅行業界とマスコミなどによるFAMツアーを派遣する。また、ベトナム政府観光局とベトナム旅行協会によるワークショップやセミナーに協力をしていくことや、在ベトナム日本大使館を中心とする日本の関連団体などと連携し、ベトナムへの修学旅行の増加に向けた取組みをおこなうことが盛り込まれた。また、ベトナムからのインバウンドは現在、3万数千人程度。今後の増加に向けて、ベトナム人の海外旅行者の潜在需要を調査・分析し、プロモーションのあり方を検討していく。

 このほか、人材育成として日本アセアンセンターが中心となり、日本メコン交流年である2009年度に、観光人材育成交流事業として観光に関する人材育成研修や、ベトナムにおける日本観光セミナー、日本語の話せるツアーガイドの訓練サポートを実施する。


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