カンタス航空グループ、日本路線の座席数27%減−成田/ケアンズなどJQで代替

  • 2008年6月6日
 カンタス航空(QF)グループは年内に、日本路線の座席供給量を現状から27%削減する。先ごろ、燃油費高騰の影響で路線網の再編に着手した結果、日本と東南アジアが最も影響する路線となった。QFとジェットスター(JQ)を合わせた週間の便数は、現在が43便のところ、2008年末には29便に減少する。特にケアンズ線は、現在の燃油価格で運航を継続するとグループ全体で年間1億米ドル(約105億7865万円)の赤字を出すと予想し、大幅に減少。QFの成田/ケアンズ線週14便は2008年12月に運休し、代わりにJQがデイリーで就航するが、JQの中部/関空/ケアンズ線も12月に運休する。

 また、2008年9月にはQFの成田/メルボルン線週3便を運休し、成田/シドニー線も週9便から7便に減便。これにより、QFの自社運航による日本発着便は成田/シドニー線と成田/パース線の週3便のみとなり、合計では週10便となる。一方、JQは成田/ゴールドコースト線に週5便で就航するため、成田/ケアンズ線と関空/ゴールドコースト/シドニー線週7便とあわせて、日本から週19便を運航する。

 この再編にともない、日本とケアンズで少数の人員削減も予定。数百人規模の削減は既に先週発表しており、今回の追加削減でも任意の早期退職を募集する予定だ。

 一方、東南アジアの路線再編は、JQの成田/ゴールドコースト線に機材を振り替えるため。シドニー/クアラルンプール線を運休し、シドニー/ホーチミン線の週3便に代わり、シドニー/ダーウィン/ホーチミン線を週5便で運航する。また、パース/デンパサール線とパース/ジャカルタ線は、QFからJQの運航に移管。シドニー/ロサンゼルス線は週17便から15便に減便し、年末にボーイングB747-400型機からエアバスA380型機に切り替える。


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