ジャルパック、増収増益で黒字達成、梶社長「久しぶりにいい形」と評価

  • 2008年6月4日
 ジャルパックの第39期(2007年4月1日〜2008年3月31日)の決算は、売上高が前年h4%増の1047億2415万円、営業利益が7億2500万円(前年:8億4500万円の赤字)、経常利益が約50倍の6億8200万円、当期純利益が5%減の3億4300万円となった。07年の決算に当たってはJALグループとして「自力回復最後の年」との気持ちで臨み、全社員・役員が増収増益の黒字達成の命題に向けて努力した結果によるもの。代表取締役社長の梶明彦氏は旅行需要が低迷した環境下での結果であることを含めて「久しぶりにいい形の決算を迎えることができ、うれしい決算になった」と喜びを表した。

 梶氏は2003年の就任以降、日本の海外旅行の縮小する収入にふさわしいコスト構造への移行に着手していた。さらに2007年度はホールセーラーとの基礎体力を高める施策として、カンパニー制、eトラベル事業部の発足、新人事体制などを導入。さらに昨年には製販一体化、予約とオペレーションの統一、品質の向上に向けたトータルサービスシステム委員会を立ち上げており、「ホールセーラーとして体制構築を社員一人一人が推進してきた結果。社員の努力に感謝している」と強調した。

 なお、好決算の直接的な要因は、単価向上とハワイ、欧州方面の成長が上げられる。さらにバリなどのリゾートを中心にアジアは2桁以上の力強い伸びであり、人数と収入ともに伸びたという。


▽2007年度取扱人数実績(方面:企画/手配/合計)

ハワイ:13万8409人(4%増)/5万7367人(10%減)/合計19万5776人(増減なし)
アメリカ:2万5698人(3%減)/1万8181人(16%減)/4万3879人(9%減)
ヨーロッパ:5万2643人(2%増)/1万2173人(11%増)/6万4816人(3%増)
アジア:9万1781人(17%増)/2万7333人(4%増)/11万9114人(14%増)
オセアニア:4万427人(12%減)/8647人(39%減)/4万9074人(18%減)
ミクロネシア/6万1597人(4%増)/4万5223人(25%減)/10万6820人(11%減)
中国:4万136人(10%減)/2万4123人(4%現)/6万4259人(8%減)
合計:45万691人(3%増)/19万3047人(13%減)/64万3738人(3%減)