JALグループは2008年度の地方空港発ヨーロッパ行きのチャーター便10便を増便し、合計で36便を運航する。成田、羽田の首都圏空港は現在の発着枠から大きな増便を見込めず、地方市場を刺激することで需要の獲得をねらう。特に、北欧のストックホルム、ベルゲン、中欧のスロベニアのリュブリアナなど、新たなデスティネーションへの就航が特徴。ただし、採算性を考慮した精査を進めており、羽田以外の地方空港を出発するチャーター便数は、前年から約250便減という方向に大きな変更はない。

　なお、運航するチャーター便は広島発ベルゲン経由ストックホルム行き、関空発ドゥブロブニク経由リュブリアナ行きなど19便。成田発でブダペストとプラハを訪れる4便以外は、ジェイティービー（JTB）が単独で用機者となる。複数社の共同販売の4便は、JTBのほかエイチ・アイ・エスや近畿日本ツーリスト、日本旅行、ジャルパックも設定している。計画中のチャーター便は、下記を参照のこと。


▽JALグループ、地方／欧州チャーター便計画（5月26日現在）
・クロアチア、スロベニア方面
関空／ドゥブロブニク／リュブリアナ（1本）
成田／ドゥブロブニク／リュブリアナ（2本）
成田／リュブリアナ／ドゥブロブニク（1本）

・ノルウェー、スウェーデン方面
広島／仙台／ベルゲン／ストックホルム（1本）
鹿児島／長崎／ストックホルム／ベルゲン（1本）
福岡／ベルゲン／ストックホルム（1本）
熊本／札幌／ストックホルム／ベルゲン（1本）

・オーストリア、チェコ、ハンガリー方面
成田／ブダペスト／プラハ（2本）
成田／プラハ／ブダペスト（2本）
福岡／ウィーン／プラハ（1本）
関空／プラハ／ブダペスト（1本）

・イタリア方面
仙台／ミラノ／ローマ（2本）
福岡／仙台／ミラノ／ローマ（1本）
福岡／ミラノ（1本）
福岡／札幌／ローマ／ミラノ（1本）


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