JTBワールドバケーションズ、4月1日に組織変更−方面別に企画や仕入一体化

  • 2008年1月18日
 JTBワールドバケーションズ(JTBWV)は4月1日、組織変更を実施する。販売、企画、仕入れを方面別に一体化し、各方面で専門特化した商品開発体制を敷く。方面はアメリカ部、ヨーロッパ部、アジア部、中国部のほか、現在はハワイ・ミクロネシアをまとめているものを分離し、それぞれハワイ部、ミクロネシア部として独立する。代表取締役社長の北島文幸氏は、変更の理由のひとつに「企画のスタッフが航空仕入の業務を知らないことは問題」と指摘し、方面に特化した形態で、旅行商品の造成過程を体系的、かつ業務に基づいた流れを構築する考え。

 また、商品開発部には「商品開発チーム」と「政策商品チーム」を設置。商品開発チームは、年間送客数が100名から200名の特殊なツアー、あるいはデスティネーションの開発を目的とし、長期的な視野から商品造成を展開していくもの。従来、費用対効果の点から、小規模のツアーは早期撤退していたが、「今後は2年から3年をかけて育て、本物の商品を提案していきたい」という。また、政策商品チームは、商品造成のスピードアップを図り、ウェブ対応商品などを手掛ける。このほか、カスタマーリレーションズ部を商品本部の中に組み入れ、消費者の声を商品造成に直接反映する考えだ。なお、この組織変更に先行して、2月1日付けで人事異動を実施する予定だ。