ブッヘラー、日本市場を重視−日本法人設立で売上増加に期待

  • 2008年1月18日
 スイスを代表する宝飾と時計販売会社のブッヘラーグループCEOのアデルベルト・ビュットラー氏と観光ディレクターのベンノ・キュング氏が旅行業界を含む関係各所へのピーアールと連携強化を目的に来日し、日本人旅行者の現状を語った。

 スイスで高級時計を購入する日本人旅行者は10年ほど前に比べて減少しており、同社の高級ラインにおける外国人売上のうち日本人は4%から5%程度。ただ、1人あたりの消費額は他国よりも比較的高く、売上額でみると大きな変化はないという。同社では以前と変わらず日本人を重要客として位置づけ、今後もプロモーションを展開する予定だ。

 同社と海外の旅行関連業者との取引は60年以上に渡る。スイス観光局の唯一の公認パートナーショップであり、観光局の協力のもとで旅行者への紹介を担うツアーオペレーターや旅行会社を対象に実施してきたプロモーション活動を、今後も展開していく意向で、同社では定期的な情報提供などの旅行会社向けのロイヤルティープログラムも実施している。また、07年11月にはルツェルン本店に、ギネスに認定された世界最大の室内ローリングボール時計の展示を開始。購入者だけでなく、見学者にも訪問しやすいしかけを用意している。

 同社は07年夏、銀座に日本法人ブッヘラー・ジャパン株式会社を設立し、ヨーロッパで人気の高いオリジナル高級時計ブランド「カール・F・ブッヘラー」の日本での販売を本格的に展開した。日本での知名度が向上することで、日本での販売増加のみならず、日本人のスイス旅行中の消費額増加につながると期待している。