羽田/北京間の定期チャーター、冬柴大臣が提案−日系2社も歓迎の意
12月8日から12月9日にかけて訪中した国土交通大臣の冬柴鐵三氏は、9日に中国民用航空総局長の楊元元氏と会談し、羽田空港と北京南苑空港を結ぶ定期チャーター便を北京オリンピック前に就航させることを提案した。これについて両国の航空当局が検討を開始し、さらに「日中首脳会談で取り扱うにふさわしい案件」であることで一致。また次回の日中航空交渉を2008年2月に開催し、早期妥結に努力することで合意した。
北京南苑空港は中国初の空港として1910年に開港した空港で、2005年から民間の中国連合航空(KN)が国内線18路線を運航している。場所は天安門広場から南に約13キロメートルで、広場の北東約25キロメートルに位置する北京首都空港より都心に近い。軍管理の空港であるため詳細な情報は不明だが、滑走路は長さが3200メートル、幅が50メートルという。施設面では、2007年9月28日から建築面積6000平方メートルの新ターミナルビルを供用開始。現在は国内空港であり、CIQなどの設備が整っていないものの、冬柴氏と楊氏は「いろいろ障害はあるだろうが、何とか乗り越えていこう」と合意したという。
冬柴国交相は12月11日の会見で、「羽田/虹橋間定期チャーターの1日4便だが、北京へは何便程度を想定しているか」との質問に、全くわからないとしつつも「最初はそのようなもの。金浦も需要を広げていった」と言及。また、「羽田空港の拡張後に定期便としての就航はあり得るか」の問いに、「需要による。おそらく航空需要は、すごくあると思う」とした。
なお、日本航空(JL)と全日空(NH)は同じく12月11日、この会談結果に対しコメントを発表。JL代表取締役社長の西松遙氏は、「羽田/虹橋線同様、東京と北京の市街地に隣接する空港同士を結ぶ旅客利便性の高い路線。北京オリンピックも控え旺盛な需要も見込まれることから、大臣提案は大変意義深い。金浦や虹橋、チャーター便など羽田発の国際線を積極的に展開しているが、これに羽田/北京南苑線を加え、ネットワークの更なる拡充をはかりたい」とした。一方、NH代表取締役社長の山元峯生氏は、「大臣提案に賛同し、北京オリンピックやビジットジャパンキャンペーン1000万人達成に向けて大きな弾みになると考えている。NHとしても、引き続き両国の友好親善、交流促進に一層貢献したい」とし、「前向きにチャンスとして活かしたい」(NH広報部)考えだ。
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◆日中国交正常化35周年事業、日本から約2.5万人の成果−冬柴大臣が訪中(2007/12/10)
北京南苑空港は中国初の空港として1910年に開港した空港で、2005年から民間の中国連合航空(KN)が国内線18路線を運航している。場所は天安門広場から南に約13キロメートルで、広場の北東約25キロメートルに位置する北京首都空港より都心に近い。軍管理の空港であるため詳細な情報は不明だが、滑走路は長さが3200メートル、幅が50メートルという。施設面では、2007年9月28日から建築面積6000平方メートルの新ターミナルビルを供用開始。現在は国内空港であり、CIQなどの設備が整っていないものの、冬柴氏と楊氏は「いろいろ障害はあるだろうが、何とか乗り越えていこう」と合意したという。
冬柴国交相は12月11日の会見で、「羽田/虹橋間定期チャーターの1日4便だが、北京へは何便程度を想定しているか」との質問に、全くわからないとしつつも「最初はそのようなもの。金浦も需要を広げていった」と言及。また、「羽田空港の拡張後に定期便としての就航はあり得るか」の問いに、「需要による。おそらく航空需要は、すごくあると思う」とした。
なお、日本航空(JL)と全日空(NH)は同じく12月11日、この会談結果に対しコメントを発表。JL代表取締役社長の西松遙氏は、「羽田/虹橋線同様、東京と北京の市街地に隣接する空港同士を結ぶ旅客利便性の高い路線。北京オリンピックも控え旺盛な需要も見込まれることから、大臣提案は大変意義深い。金浦や虹橋、チャーター便など羽田発の国際線を積極的に展開しているが、これに羽田/北京南苑線を加え、ネットワークの更なる拡充をはかりたい」とした。一方、NH代表取締役社長の山元峯生氏は、「大臣提案に賛同し、北京オリンピックやビジットジャパンキャンペーン1000万人達成に向けて大きな弾みになると考えている。NHとしても、引き続き両国の友好親善、交流促進に一層貢献したい」とし、「前向きにチャンスとして活かしたい」(NH広報部)考えだ。
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