観光立国推進戦略会議、地域を意識した新たな方向性を描く

  • 2007年6月4日
 観光立国推進戦略会議が6月1日、首相官邸で開催され、地域が輝く「美しい国、日本」の観光立国戦略として提言が取りまとめられた。この提言は先ごろパブリックコメントが開始された観光立国推進基本計画にも反映される。

 提言は観光による地域活性化などの効果をさらに高めるよう地域固有の伝統、文化、自然などの観光資源を活用した地域づくりを推進すること、地域の人々の創意工夫を引き出すなど観光産業の生産性向上や新たな旅行商品情報を提供する流通システムの高度化による観光消費の最大化、観光の魅力を発掘し、発信していく戦略的な情報発信の3つを主な柱としている。

 特に観光消費拡大については、観光産業の生産性向上として、宿泊産業での経営マネジメントの浸透、きめ細かなマーケティング、バックヤード業務の労働生産性の向上などを上げたほか、顧客満足度と従業員満足度の向上を目指す方向を指摘。新たなビジネスとしてタイムシェアなどのビジネスモデルを宿泊業でも取り入れるなどについても言及している。

(写真提供:国土交通省)