成田空港、航空会社再配置がひと段落、利用ピーク時間、発着便の混雑緩和へ

第1北は一連の成田空港の改修で最も早く実施した箇所。今年末からの改修では、他のターミナルと同様の快適性の確保を目指す。具体的には照明やカーペット類の交換からはじめ、2008年夏には第1南と同様にインラインスクリーニングを導入するほか、案内表示板の設置も予定。インラインスクリーニング導入の際は、第2ターミナルでもインラインスクリーニングとチェックインカウンターの改修を一斉に実施する予定だ。
また、スカイチームでは第1ターミナルのサテライト1に以前のアメリカン航空(AA)、ブリテッシュエアウエイズ(BA)が利用していたラウンジスペースを利用して、共同のラウンジを4月下旬に開設する計画となっている。
▽成田空港で航空会社の再配置が一段落へ
成田空港では施設のアップグレードと同時進行で、航空会社の再配置を進めて来た。昨年6月に供用を開始した第1南にスターアライアンスが集結したことで大きく配置を移動。また、先ごろはアメリカン航空(AA)、キャセイ・パシフィック航空(CX)が第1から第2へ移動したところ。
3月1日にはフィンランド航空(AY)が第2ターミナルへ移転し、2日から初便を運航。4月1日にはコンチネンタル航空(CO)・コンチネンタルミクロネシア航空(CS)が第2ターミナルから第1ターミナル北ウイングへ移動、チェックインカウンターは4階のEアイランドとなる。また、デルタ航空(DL)も4月1日に第1ターミナルに移転を予定、チェックインはCアイランドとなる。
こうした一連の再配置により、航空会社数は第1北が13社、第1南が20社、第2が28社となり、発着回数の割合は第1が53、第2が47、出国旅客数は第1が49、第2が51の割合となる予定だ。これにより、旅客の出入国等の手続きで各旅客ターミナルビルの利用のピーク時間、および航空機の発着の混雑が緩和される。