2006年の出国者数は0.8%増の1754万人と微増、訪日は8.8%増の過去最高

  • 2007年1月16日
 法務省入国管理局によると、2006年の日本人出国者数は3年連続のプラスであるものの、前年比0.8%増の1753万5053人であった(速報値)。2006年の出国者数は、05年末に財団法人日本交通公社が1795万人になると予想するなど好調な推移が見込まれていたが、結局は13万1488人の微増に留まった。

 空港別の出国者数は、成田が全体の55%、関西が22%、中部が11%を占めているが、伸張率では羽田が17.5%増、中部が17.1%増、さらにこれら4空港と地方主要5空港を除くその他の空港が9.5%増となっており、チャーター便の増加や国際線の地方路線拡充などの動向が伺える。

 一方、外国人入国者数は8.8%増の810万7684人と過去最高を記録。再入国者を除いた新規入国者数のみでも10%増の673万3560人と過去最高を更新。法務省では、政府を挙げて取り組むビジット・ジャパン・キャンペーンや、韓国および台湾のビザ免除措置、中国へのビザ発給条件の緩和の効果が新規入国者数に反映され、これらの国・地域を中心としたアジアからの旅行者の増加が、全体の伸びに繋がったとしている。