10月の日本人出国者数は0.1%増の150万人、訪日外客は16.7%増と大幅増

  • 2006年11月29日
 国際観光振興機構(JNTO)によると10月の日本人出国者数は0.1%増の150万3000人となった(推計値)。1月からの累計では1.3%増の1469万3000人。先月に引き続き円安基調が続いていることから、海外旅行の割高感が増加を抑制している、とJNTOでは分析。11月、12月と昨年並みの出国者数であれば、史上初の2年連続1700万人台の出国者数となる。ただし、各方面からは10月だけでなく、11月についてもレジャー需要については伸び悩んでいるという声もあり、11月の出国者数が僅かな伸びに留まるという見方から、年間ベースでも前年比で大きな伸びは見られなさそう。

 一方、訪日外客数は4回目となる2桁増を記録し、16.7%増の69万9800人と前年から約10万人の増加となった。特に、日本への訪日外客の主力となる韓国、台湾、中国で10月に連続休暇があったこと、円安傾向で訪日外客には割安感があったとJNTOでは分析。韓国は旧盆の大型連休で9月30日から10月8日まで有給を加えて取得可能であったこと、台湾では中秋節、双十節に加え、10月9日が特別休暇となったこと、中国では国慶節休暇と相まって、各国とも2桁増。韓国は27.9%増の18万7500人、台湾は14.8%増の12万2900人、中国は24.9%増の7万6500人、香港は23.8%増の2万7200人と記録的な伸びにそれぞれ貢献した。