鈴木航空局長、羽田/虹橋線に前向き、羽田枠捻出も可能か

  • 2006年11月6日
 国土交通省航空局長の鈴木久泰氏は2日、業界紙会見で羽田/上海・虹橋間のシャトル便構想について、「当方として意欲ある。羽田/金浦線と同様に日中強化のため、良い話し」と前向きの姿勢を示した。

 ただし、この構想については安倍首相と温家宝中国首相が晩餐会の席上での会話に端を発しており、両国の航空当局間では具体的な話を詰める段階にあるもの。鈴木局長は、「具体的なことはこれから」と語り、懸案となる事項について両国での検討を進める。

 懸案事項について鈴木局長は、「羽田、虹橋とも(発着枠を)最大限に使用している」とし、特に虹橋に関しては「(国内線専用として利用しており)CIQの施設が無い」、「北京空港は国が管理だが、虹橋は上海市が管理している」ことをあげる。ただし、羽田に関しては、「(発着枠は)無いが、いろいろとやりようがある」と述べ、トップ会談での合意に沿う早期実現に向けた羽田の発着枠捻出は可能であるという考えのようだ。


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